ESC テスト。で、その結果 LRP か

4/14/2015

前回のブログで2.4インチタイヤを試すと言っていましたが、すみません、今週は ESC のテストをしてました。

なぜ予定を変えて ESC のテストにしたかというと、最近タイムが以前より落ちていたのですが、そういえば先日 ESC の設定を変えてみていたんだった!、ということを思い出したからです。

ノリだけで変えてみて、しっかりタイムを測ってなかったのでした

それで、「もしかしたら、不調の原因は ESC の設定が悪いからかもしれない」とハッと気付き、慌ててテストしたわけです。その際、タイヤなどの条件は普段通りが良いとおもったので、 今回は ESC 以外はあまり変えず ESC だけを微調整する形でタイムをみていました。

ESC のテスト

今使っているのは Hobbywing の XERUN v3 で、ファームウェアは最新版です。 以前は、「パンチ設定 = 2 段階とも 2、ブーストタイミング = 2 deg、ターボ = 0 deg」 としていたところを、それぞれ 5, 5deg, 1 deg に変更していました。

そこでこれらを小刻みに変えて走り、タイムをチェックしていきました。

このテストでパンチをあげると特に、曲がりながらの小さなダブルが非常に難しくなることに気付きました。

コーナーのダブルでは、滑らず、かつ大回りにならぬようにスピードを抑えつつも、ジャンプするときだけ小刻みに加速しなければなりません。それでいて、外向きにロールしてしまったりして姿勢が崩れたり、 あるいは、真っ直ぐ飛び出しっぱなしにならぬ様に、空中で姿勢を少しずつ直していかないといけません。

パンチが強いと、この操作が難しかったです。

結局、ラップタイムがまとまり、かつ、ファストラップが出るのは、パンチ系の弱い以前の設定値でした。

以前はそれほど試したわけではなかったのですが、たまたま良い設定になっていたんですね(苦笑)

これを試したのが、木曜日の夜でした。

RC をはじめて始めの 3 年間、ずっとブリンキーのストックでレースをしてきたので、ESC の設定には無頓着でした。 最近は ESC の設定も少しは気にするようにはなっていましたが、今回テストをしてみて、改めて ESC の設定がラップタイムに大きく影響するのを痛感しました。

モディファイドの人に言わせれば、そりゃアタリマエじゃん、ってことでしょうけどね

XERUN のバギーの基本設定って?

家に帰ってから、「トッププロの人たちは一体どんな設定で走っているんだろう」 と思い、インターネット上の情報を探したのですが・・・

ホビーウィングの XERUN をモディファイドのバギーで使うときの情報は、本当に少ないんですね。少ない、というより皆無と言って良い状態です。気付かなかった

ホビーウィング社のサイトでは、バギーの Typical Settings (普通の) として、アスファルトコースの設定が一つ出てるだけ・・・

オフロードのティピカルセッティングがアスファルト・・・

そりゃ、当然、参考になりません。

米国ホビーウィングの情報では、"アラン・バックマン"という人のセットアップシートしか出ていません。

知らない人だったので、調べてみましたが 2010 年から 2014 年の 5 年分の全米選手権の結果をチェックしましたが、名前はみあたらず・・・(汗)

ちなみにアメリカでは「どうしてあの人がスポンサーされているんだろう?」と謎な人がたまにいます。昔の実績がある人なのかもしれませんし、 あるいは RC 以外の分野で何らかの影響力を持つ人なのかもしれません。個人的にメーカーの人の友達なのかもしれません。

いずれにせよ、遅い人でもスポンサーされていることがあるので要注意なのです。

というわけで、このセットアップシートも参考にならず。

OCRC のローカルレーサーを考えてみても、モディファイドで速い人は、アソシ/リーディ、ORION、 LRP、テキンなどからスポンサーをもらっている人ばかりで、HW のドライバーはいません。

HW はストッククラスばかりです。

結局、モディファイドのオフロードに関しては、ホビーウィングのまともな情報は見つかりませんでした。

ストックとモディファイドの違い

念のため補足しておくと、モディファイドの場合と真逆で、OCRC のストッククラスではエキスパートの人はほぼ全員ホビーウィングだと思います。

OCRC での友達のエイブやジェイソンらは、XERUN を使っていますが今年や去年のカクタスクラシックのストッククラスで優勝しています。 (それぞれ、今年のトラッククラスと去年の SCクラス)

ストックレースをするなら、やっぱり XERUN は間違いなくオススメの ESC だと思います。

逆に LRP などはストックでは評判が悪いです。

結局のところ、次のように考えると筋が通りそうです。

ストックではモーターのパワーが比較的弱く、ESC の設定も変えられないので、既定の設定でドカンとパワーを出す ESC が良い。 一方、モディファイドでは逆にパワーが過剰なので、モーターを抑えるのが得意な ESC が良い。

そういう理由で、XERUN はストックでは大人気。でも、モディファイドでは皆無といってよい状況なのではないでしょうか。

OEM 問題

で、こう書いてくると、

「いやいやキース、ORION は HW の OEM 製品だから、HW のトップの人の情報を知りたかったら ORION の情報をみればいいのさ」

という人もいると思います。

実は僕もそう思っていました。

でもですね、ファームウェアのバージョンによって動きが大きく異なる以上、やっぱりファームウェア違いの OEM 製品はオリジナルと別物と考えるのが正しいように思います。

少なくとも、ファームウェアのバージョンで設定値の意味が違うので、他所のブランドのセットアップシートは参考にならないと考えるべきでしょう。

メーカーの人が「いやいや全く同じだよん」と教えてくれたのであれば、話は違うでしょうが、まさかそんなこと言う人いないでしょ(笑) それに僕自身も個人的に TLR の知り合いは何人かいますけど、聞くのも失礼だと思うので、質問する気にもなりませんし(苦笑)

ハードが同じなら、同様の動作をするポテンシャルはあると思いますけど、「同じ動作をするための設定値が違う」 ということですね。

さて、次にどうするか。

自分でセットを探すのは時間も労力もかかる。僕はまだモディファイドの経験も十分ではないので、自分のセットをベストと思わずに上手い人の設定も参考にしたい。

でも、ググっても情報がない・・・

ってか、そもそも使ってる人いなそう・・・

うーん・・・

・・

と、考えて、名残惜しいですが XERUN は諦めて、昔使っていた LRP SXX に戻すことにしました

SXX に関しては、ストックで使っていたときに、当時の XERUN v2.1 と比べてパワーが無いような気がしたので、使うのをやめていたのでした。

今昔のブログを読み返すと、はじめて使った日は「スムースで最高!」と喜んでいましたが、その後、なんか遅いな・・・、と感じ始め、いつしか使うのをやめていたのです。

今は逆にそのパンチ感が不要なので、もしかしたら良いかもしれないと思ったのです。

僕が持っている LRP の ESC は SXX ver 2 を Mod+Stock 基盤に差し替えたものですが、設定項目をみると現行の Flow とまぁまぁ似てます。

OEM 製品ではなくて、同じメーカーの設定値だし、そもそも設定項目は少ししかないので自分で試す時間もあります。これなら自分でもどうにかできそうです

土曜日は LRP で再テスト! 好タイム連発!

というわけで、木曜日は HW でテストしましたが、土曜日は LRP (SXX, Mod+Stock) に ESC を変えてテストしました。

Flow が出てから数年経っているので、今 SXX だとやや古い印象がありますね。もしテストが上手く行けば Flow の購入も考えたいところです。

さて、久しぶりに LRP で走った印象ですが、LRP の方が間違いなくトラクションが良いです。前に出しやすいし、曲がりやすい

操縦の感触は確実に LRP に軍配が上がりました。前述のコーナーのダブルも、面白いくらい簡単になりました!

あとはタイムです。自己ベストは 21.6秒ですが、前回のレースでは 22.0秒しか出ていません。土曜日は人が多くてなかなかまともにタイムが計れませんが、22.0秒が何回か出たので、 レース日のコンディションなら 21秒台に戻せるのではないか、という期待感がもてました。

クラブレース結果

日曜日は OCRC でクラブレースでした。ESC はもちろん LRP のままです。

この日はエントリー数の都合で、2WD Mod Buggy と 4WD Mod Buggy (4人) との混合レースでした。

言い方は悪いですが、ぶっちゃけ言えば、4WD Buggy はヘタなくせに勢いだけあるような人が多数参加しているので、一緒に走りたくないです。 ストレートでも極端に遅かったり、コースを越えてもそもまま走ったり、真後ろからぶつけてくるようなのがゴロゴロしているので、ホント嫌です

荒れるのは必至と諦めつつ、ESC のテストのつもりで走りました。

予選ラウンド1。トリプルでミスしている車が多く、自分もダブルシングルに切り替えたり、ミスしたり、と大きなミスが多くダメでした。

ただ、ファストラップで 21秒台が出せたので良かったです。

予選ラウンド2は次の通り、4周目でアームを折って終了。

4WD の人がコースを近道して走ったのをみて、イラッとしてしまい、そのときにジャンプでミスして、自分がアームを折る・・・という最悪の状態でした

この中の一人は特に厄介で、コースは近道するし、練習のときから平気でぶつかってくるし、操縦台では貧乏ゆすりみたいにからだを左右に振るし、時々数歩歩き回って操縦するし、ほんとにイライラします・・・

・・・

ま、気を取り直して・・・(笑)

たった4周の中でも、ラウンド2では 21.7秒が出たので良かったです。これでやっと不調から元に戻れた気がしました

メインレースは6番スタートです。

メインレースは厄介な 4WD 混じりなので、当てられるのは確実。そこで簡単に撃墜されないように持ちこたえる、ということだけを目標に走りました

その結果が次の通り。

その問題の 4WD バギーとは 3 回ほど接触しましたが、どうにか持ちこたえ走りきることが出来ました!

タイムは出なかったですけど、今回は仕方がないです。

以上、長々と書いてしまいましたが、結局 ESC は LRP で走ったほうが良さそうということが分かったのが収穫でした!

それから、2WD Buggy についてはある程度分かってきたので、そろそろ 4WD でも走ろうかな、と思っています。

4WD Buggy は前述の通り、荒れることは荒れますが、 今回は自分は 2WD で相手が 4WD なのでなかなか苦戦してしまいましたが、自分も 4WD なら簡単に逃げ切れると思うのでたぶん大丈夫でしょう

2.4インチタイヤは・・・

ちなみに 2.4インチタイヤについては、少しだけ走りましたが、インサートが硬すぎるのか、まだ全く走れない感じです。

タイヤのブレークインだけでどうにかなるのか、あるいは ショックのセットまで変えていかないとどうにもならないのか、判断ついてないです。

2015年、2.4インチタイヤは? 2.4インチタイヤは、モデではナシかな
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