アメリカ英語とラジコン [1]

最終更新日: 5/18/2022

足立さんの YouTube チャンネルで、「実は日本語英語?日本語と英語の違い」というタイトルの動画が出ていました。 面白い動画なのでまだ観ていない方はぜひ

僕も「アメリカRC情報」という名前で、こうしてウェブサイトを作っているので、たまには英語の話題も書いてみたいと思います。

今回は、その動画のなかで取り上げられていたトピックを中心に、僕が思うことを書いてみたいと思います。

ちなみに、僕はアメリカに引っ越してきてから、今年で17年。2005年にアメリカに来てからは、一度も日本に帰ってないです。アメリカのことはある程度、わかっていると思いますが、他の英語圏のことは全く知りません。あくまでもアメリカ英語の話になります。


まずは【ショック】。「ダンパー」というのは、確かに聞いたことがないです。

昔、僕が子供の頃、日本でタミヤのキットを作ったことがあって、そのときにダンパーという言葉を使っていたのを覚えているので、知ってはいましたが。


【ショックボディ】のことを「シリンダー」と言ったら、たぶん、全く通じないと思います。


「ホイール」は、wheel でいいと思いますが、問題は発音ですね。発音はカタカナで書くと、「ウィーゥ」みたいな発音になります。

ポイントは最初の「wh」のところです。

日本では「why」を「ホワイ」、「when」を「ホエン」、「white」を「ホワイト」、 「whale」(くじら) を「ホエール」などと言いますよね。でも、これが違ってます。

こうした綴りでは、h は発音されません。最初の「ホ」が不要です。「why」は「ワイ」。「when」は「ウェン」。「white」は「ワイト」。「whale」は「ウェール」などという方が、正しい発音に近くなります。

ですから、「wheel」も「ウィール」のほうが、英語に近い発音になります。

誰が、何の目的で、最初に「ホ」と言い出したのか、僕は知りませんが、この悪い習慣は早く無くなればいいですね。

話を戻すと、「ホイール」の意味での【リム】も、口頭では自然な言い方です。書くときには、rims より wheels の方が多いように思います。


日本語で「リバウンド」と言った時に、それが「droop」の意味だとは知りませんでした。


【ESC】や【スピードコントローラ】は、自然な言い方ですね。「アンプ」は絶対に通じないと思います。


全般的に言えることとして、アメリカでは省略語はあまり使われない、と思ってた方が良いように思っています。

日本では「スタビライザー」を「スタビ」。「スターバックス」を「スタバ」。「マクドナルド」を「マック」もしくは「マクド」。 「ポテトチップス」を「ポテチ」、というように省略語が多いですよね。

でも、アメリカでは、たいていのものが、あまり余計に省略しないのが普通です。

おそらく、アメリカはさまざまな文化的背景を持つ人が集まっているので、共通認識が少なく、無理に省略すると意味が通じなくなるからだと思います。日本はその点、みんな同じ民族で、同じ日本文化に暮らしているので、言葉を省略しても通じ合えるので問題がない。問題がない以上は短い方がよい、ということで言葉が短くなるのではないかと思います。


言葉を省略ときによくあるのは、三文字くらいの大文字で書いて、単語にするような場合です。

例えば、「MIT」は「Massachusetts Institute of Technology」(マサチューセッツ工科大学)とか、 「LAX」は「ロサンゼルス国際空港」(この場合 X は頭文字ではない) とかです。

こうした省略語は、単語を一文字ずつ読むのが普通です。MIT は「エマイティー」。「ミット」とは言いません。LAX は「ラックス」ではなく、「エレイエックス」となります。

ですから、ラジコンで人気の工具の MIP も「ミップ」ではなく「エマイピー」という風になります。

とはいえ、ホビーショップのツールコーナーで、店員さんに「ミップの 2mm のビットください」と言えば、他に迷うものがあまりないので、わかってもらえるかもしれませんが。


以上、思いつくまま、ラジコンに関わりそうな、英語にまつわる話題を取り上げてみました。気が向いたときに、第二弾も書いてみたいと思います。

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