TLR 8ight XE Elite のボディーの塗装
4月27日(水)、やっとボディーの塗装まで完了して、週末、走る準備ができました!
自分の車の色に塗って、ますます気合が入ってきました。早く走らせたい!
完全自己流・ボディペイント方法
これまで書いてなかったので、一応、僕のペイント方法について、書いておきたいと思います。
基本的なエアブラシの使い方などは、こちらのプロラインのビデオなどで勉強しました。
その後は、あれこれ、自分で試行錯誤してたどり着いたやり方になってます。「やり方」を調べるのは面倒だなと思っても、 自分であれこれ試すのは案外好きだったりしますので・・・(苦笑)
というわけで、「ボディーとは、こうやって塗るんですよ」と、偉そうに「解説」するつもりはサラサラありません。
単に「自分はこういうふうに考えて、こんなふうに塗っているよ」ということを、メモとして書いています。
と、長々と前書きを書いたところで、僕流のペイント方法を書いておきたいと思います。
使用しているツール類
僕がペイントに利用しているツールは次の通り。安物ばかりです。
エアブラシは 0.3mm のグラビティフィードのものを使っています。
ちなみに、プロラインのペイントボトルには「0.5mm を使う」と記載されています。.5mm の方が良い可能性、大です。
使用しているペイントは、基本的にプロラインです。
現状、パールブラックだけ、Mission Models を使っていますが、僕が購入時にたまたまこれしかなかったためです。今後はプロラインを利用予定です。
尚、僕の場合、下記の塗装手順でわかるように、基本的にほとんど全てベタ塗りです。エラブラシらしい、グラデーションのところはほとんどありません。
経験上、ベタ塗りでも、エアブラシを使った方が良いようです。なぜなら、スプレー缶のペイントを使うと、塗料自体が硬すぎて、細かいデザインを切り取るのが非常に難しいからです。 (ウィングなど、特にマスキングすら必要ない箇所はスプレーでいいと思いますが)
塗装を乾かすときはヒートガンを使っています。ドライヤーでもいいと思いますが、風量が多いと乾く前の塗料が吹き飛ぶ気がするのでヒートガンが良いと思います。
ボディーに柄を描くときは、細めの油性ペンを使います。
アメリカでの、油性ペンの代名詞はこの「シャーピー」です。
ボディーのペイント手順
ボディーのペイント手順は次の通りです。
- ボディーを洗う
- リキッドマスクでマスキングする
- デザインの線を描く
- メインカラー (蛍光青) 部分のマスクを切り取る
- アクセントの黒を薄く塗る
- アクセント以外の黒を拭き取る
- メインカラーを塗る (7 〜 10回)
- 枠線のマスクを切り取る
- 枠線のアルミ色を塗る (全体含め2 〜 3 回)
- 枠線をメタリックチャコールで裏打ちする (1 〜 2回)
- 白色の部分のマスクを切り取る
- 白色の部分と全体を塗る (4 〜 5回)
- 黒色の部分のマスクを切り取る
- 黒色で全体を裏打ち
では、この手順を順番にみていきます。
STEP1. ボディーを洗う
食器用の中性洗剤で、ボディーの内側を洗います。
ぬるっとした感触がなくなり、軽く触ってキュッキュッとなるまで洗います。素手で触ったところは、手の脂が着くので気をつけて拭き取っておきます。
しっかり水を切って、乾かします。
STEP2. リキッドマスクでマスキングする
次にリキッドマスクでマスキングをします。
紙のマスキングテープだと、硬くて切るのも大変ですし、にじみやすいので、リキッドマスクを使います。
Bittydesign のリキッドマスクを使っています。塗装用のブラシで塗ります。毛の柔らかいブラシが良いです。
ムラになっても、大きな問題はありません。
全体を塗ったら、ヒートガンで乾かし、さらに放置して自然乾燥。
一回塗るたび、ブラシも水洗いして、固まらないように気をつけます。
乾いたところはピンクの透明になります。白いところはまだ乾いていないところです。
こんな風に全体に塗ったら、ヒートガンで乾かし、さらに自然乾燥。乾いたら、全体を塗って、ヒートガンで乾かして自然乾燥・・・
というのを、3 〜 5回繰り返します。厚みの感じを見ながら、適当に回数は変えてます。
ここで起きる主な失敗は「マスキングが薄すぎて、切り取るのが大変になる失敗」と「乾いていないまま作業を始めてしまう失敗」の二つです。
マスキングが薄いと、ナイフで切れ目をつけて引っ張った時に、途中で切れてしまい、マスクを取り除くのが大変です。薄いと問題がありますが、マスキングが厚い分にはそんなに困ることもないので、少しでも薄いかもしれない、と思ったら、もう一回塗って乾かします。
分厚いところは当然、乾きにくくなるので、注意が必要です。丸1日とか2日乾かして、マスキングの厚いところも透明になったことを確認してから、切り取り作業を行います。
STEP3. デザインの線を描く
マスキングがほぼ完全に乾いてきたら、ボディーをさらに乾かしつつ、ボディーの表面に絵柄を描きます。
ここからの作業は、薄手のビニール手袋をして作業します。素手でボディーを触ると、表面に描いた線が消えてしまったり、塗装面に色が乗らなくなる、などの失敗がおきます。
線を描くときは細めのシャーピーを使います。普通のシャーピーでは線が太すぎます。
ボディーの片側に絵柄を描いたら、トレーシングペーパーに線を写します。そして、トレーシングペーパーを裏返して、もう片側に柄を写します。
一度、うまく行ったトレーシングペーパーは取りおいて、次回からは、それを使って柄を描きます。
STEP4. メインカラー (蛍光青) 部分のマスクを切り取る
メインカラーの部分のマスクを、デザインナイフで切り取ります。
デザインナイフは、ダイソーのデザインナイフがよく切れて便利です。替えの刃も安いので、必ず新品を使います。
ナイフを使った細かい作業で危ないので、セーフティゴーグルを着用します。
STEP5. アクセントの黒を薄く塗る
エアブラシで、アクセントの黒色 (パールブラック) を薄く塗ります。
エアブラシで塗料を吹き付ける際には、ペイント用の防塵マスクを着用します。
STEP6. アクセント以外の黒を拭き取る
黒色の塗料は、意外と意図しない場所にも吹きかかっているようなので、アルコールスワブで拭き取ります。
エアブラシがもっと上手に使えれば、こんな手間は要らないのだと思いますが・・・僕の場合、これをしないとメインの青色の発色が悪くなるので、しっかり拭き取ります。
アクセントに近い部分は、前から後ろに向かって拭き取ります。
ちなみに、作業中にマスキングが取れてしまったり、間違って意図しないところを切ってしまったりしたら、その都度、薄いタミヤのマスキングテープなどで補修します。
ここまでで、こんな風になります。
STEP7. メインカラーを塗る (7 〜 10回)
僕のボディーのメインカラーは蛍光の青色です。エアブラシで拭くと、一回一回が非常に薄い色しかつきません (何か良い方法があるのかな・・・)。塗って、ヒートガンで乾かし、塗ってヒートガンで乾かし、と、繰り返します。
薄いとひどくムラになるので、7 〜 10 回程しっかり塗ります。
STEP8. 枠線のマスクを切り取る
窓枠や柄の、細いエリアのマスクを切り抜きます。
このとき、ついでに隣接する黒のエリアにも切れ目を入れておくと、あとで楽だし、比較的キレイになりやすいです。
マスクを切った後に、塗料がギザギザに残ったり、塗料のカスが塗装面に残る場合があります。 ギザギザの部分は、塗料をデザインナイフで切り除きます。カスはブラシで払って、除去します。
STEP9. 枠線のアルミ色を塗る (全体含め2 〜 3 回)
枠線のアルミ色を塗ります。
このとき、青色の部分の裏打ちも兼ねて、少し広めに塗っておきます。
STEP10. 枠線をメタリックチャコールで裏打ちする (1 〜 2回)
枠線のシルバーをメタリックチャコールで裏打ちします。
ちなみに正直、この裏打ちは無くても、ほとんど出来上がりに差がないような気がしてます。このステップは省略可、というより不要かもしれません。今後やり方を変えるかもしれません。
気持ち、やや素のシルバーより重厚な感じになっているかな?という程度です。
STEP11. 白色の部分のマスクを切り取る
白色の部分のマスクを切り取ります。
完成に近付いてます。
STEP12. 白色の部分と全体を塗る (4 〜 5回)
白色の部分を塗るのと、全体の裏打ちを兼ねて、白色をしっかり塗ります。
STEP13. 黒色の部分のマスクを切り取る
黒色の部分のマスクを取ります。これで全てのマスクが除去されました。
マスクを切り取った箇所は、塗料のカスなどが残らないように、ブラシでキレイにします。
STEP14. 黒色で全体を裏打ち
パールブラックで枠線箇所と全体を塗ります。黒が表に見える部分はしっかり、単なる裏打ちの部分は薄く塗ります。
特に枠線の箇所は色がつきにくいので、注意が必要です。光にかざして、塗れてない部分がないかチェックします。
以上で塗装は完了です。
窓のマスキングを取ります。
表面のフィルムを剥がして、完成です。
タイヤとウィングをつけて、記念撮影
以上、僕の今の、塗装の方法や注意点などを書いてみました。
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