キース流のアソシ B5M 設定 (2015年前期版)

7/28/2015

僕が B5M で走るとき、メンテナンスのときなどに気をつけていることを、思いつくまま書いてみました。

これまでに、たくさんの方にいろいろと教えていただきました。ありがとうございます!

モーター / ESC

現時点で、モーターは LRP X20 8.5T、ESC は LRP Flow WorksTeam を使っています。

モーターはこの他、Reedy Mach2 7.5T も使っていますし、リーディーも良いモーターだと思いますが、パワー感としては 8.5T といえど LRP の方が圧倒的です。 試してみたらパワフルで楽しいので最近 LRP を使い始めました。

もしかしたら、僕にとっては無駄にパワフルになっていて、タイムはリーディーの方が出せるかもしれません。

温度は10分弱走って 150° (華氏) 位です。ESC にはファンをつけています。LRP のファンはしっかり留まって、ファンが回っていてもうるさくないので気に入ってます。

Flow のファームウェアは v3.8。セットはモード1から順番に 6-3-2-1-0-0-0 位を基本にしてます。

ESC は非常に大事!

モディファイドでは ESC は本当に重要ということを痛感しました。ESC のモノ自体も重要ですし、設定も大事です。

僕が試した限りでは、モディファイドでは LRP FLow が一番気に入っています。設定項目が少ないので、大きく外すこともあまりないのが嬉しい。

Flow はブレーキの効きが良くて、操縦がほんとに簡単になりました。

Reedy Blackbox はポテンシャルは感じたのですが、設定項目が多く、いつまでたってもセットを詰めきれた感じがしないので、使っていてストレスに感じてしまいました。 ESC が悪いというよりは、僕が詰め切れないのがわるいんですけど・・・

モノあるいは設定が悪いとトラクションが抜けてしまって、コーナーリングも加速も全くダメになります。

ストック向けの ESC と設定

ストックならホビーウィングの Xerun v3.1 あたりが使いやすいと思ってます。

ストックで走るときは、ドライブ周波数が重要で 2,000 Hz ~ 4,000Hz 位でガツンといくのが良いようです。XERUN はこれにマッチしている感じです。 周波数の設定できる ESC を使っている場合は周波数設定を注意。

逆にモディファイドでガツンとやってしまうと全く走らなくなります。

ストック・モディファイドモードのような切り替えができる ESC では「ストックモード」にする必要があります。ブリンクさせるだけではなくて、 上述の周波数設定にも影響するので、ESC を選ぶときにはなるべくストックにも最適化されていることを確認する必要があります。

例えば LRP SXX v2 などは、ブーストを OFF にすればブリンクするのでレースで使えるのですが、どうも周波数設定等の面で最適化されていなかったようで、 ストックで使うと不利でした。Mod+Stock 基盤でもマイルド過ぎる感じです。

配線はモディファイドでは 14AWG で、ストックの時は 12AWG にしています。

センサーワイヤーはバッテリーの下を通しています。

バッテリーとチャージャー

バッテリーはショート Lipo バッテリー Wolfpack 3800mha を使っています。

チャージャーは LRP Pulsar Touch です。充電はたいてい 8A でしていて、モディファイドの時は 1 セル 4.2V にしています。

ストックの時は 1 セル 4.22V で充電して、車検のときにギリギリ 8.40V になるくらいにしてました。

送信機・受信機・サーボ

僕は今は Futaba 4PX を使っています。レシーバーは R304SB です。

レスポンスタイムの点で有利なので、たとえテレメトリを利用しなくても R3* のレシーバーを使ったほうが良いそうです。アンテナ線は束ねて押し込んじゃってます。

4PLS から乗り換えたのですが、フィーリングが全く違うために始めは本当に苦戦しました。 トリガースイッチのハイポイントスプリングを外して、カリブレーションし直した後に使いやすくなりました。

サーボは Reedy 1206 です。サーボホーンはプラスチックです。

メカ類のレイアウト

サーボと ESC スペースの間の区切り、及び、ESC スペースとバッテリースペースの間の区切りは切除しています。切り取った跡は、ドレメルで削って滑らかにしておきます。

中央に ESC を配置して、左右にレシーバーとキャパシタを配置しています。

バッテリーはモーター側から、1番薄いバッテリーフォーム2枚分の場所を基本として、リアのトラクションを稼ぎたいときは1枚にしたりしてます。

トランスポンダーはステアリングブロックの下です。トランスポンダーのワイヤーはサーボの下を通して、レシーバーに接続しています。

サスペンション・足回り

リアアーム

最近気をつけているのは、特にリア側のガタを発生させないように、マメにチェックしています。

CVA ボーンとアウトドライブのジョイント部は、磨耗してしまうとボーンがスムースに動かなくなります。これで結局、サスペンション全体も動きが渋くなってトラクションが落ちるので、なるべく毎月新品に交換しています。

それからガタが出やすいのは、ショックの上部の取り付け部のショックブッシュですが、これはレース前にほぼ毎回新品に交換しています。

アームは B5 用のアーム (スタンダード) を使っています。新品の状態でも、 0.5mm のシムを入れないとガタが出ます。使っていると磨耗してきてシムを 0.6mm や 0.7mm にしないといけなくなりますが、 京商のシムセット (0.1mm, 0.2mm, 0.3mm (径5mm)) を使うとこの辺の微調整は簡単です。

折れなくても月に1回はアームを新品に交換しています。

リアのアームマウントは +5mm を使っています。

また設定しやすいように、リアバンパーの突起をドレメルで削っています。こうすると、リア・ショックタワーを下から止めているネジを2本抜くだけで、 リアバンパーとアームマウントがとれるので、リアアームも外せるしガタとりも簡単です。

フロント周り

フロントアームは B5 のフラット・ハードのアームを使っています。ショックタワーも B5 用のハードです。

キャスターブロックの下側の穴に入れるセットスクリューを入れています。ガタがとれます、というかセットスクリューで止めないとガタがひどすぎです。

バルクヘッドはプラスチック。ヒンジピンブレースはアルミを使っています。

リアもフロントも、ターンバックルはチタンにしています。また、ボールカップはタップを切ってから使っています。 B5 のボールカップは非常に硬いので、そのまま組むとターンバックルが回らず微妙な設定が難しくなります。

車高を測るときは30センチくらい持ち上げて落として、上がってきた高さを測ります。基本的に 24mm です。

ショック系

ショックキャップはプラスチックのものを使っています。オイル抜きのネジの締め心地がなくなったりしたら、空気が入りやすくなるので新品に交換しています。

ショックのボディ部はアソシの X リングを使っています。グリーンスライムは使っていません。

ショックストロークはフロント 21mm、リア 26.5mm を基準にして、レイアウトのキモとなる場所にあわせて少し動かしています。

ピストンは基本的に 1.6x2 のフラットを使っていますが、正直あまりピストンを替えるところまで手が回っていないので、もっと良いセットがあるかも、と常々思っています。

ショックの跳ね返りが出来やすいときは、ショックキャップのネジが緩みやすくなっているとか、ショックシャフトが微妙に曲がっていることがあるので、バラしてチェックします。

スプリングを外して、ショックのリバウンドが強くなると全く走らなくなります。レース前にはたいていオイルを入れ替えて、作り直してます。

ショックの組み方については、以前のブログ記事「僕のショックの組み方と考え方 (2015年版)」の方法です。

ショックエンドもガタが出やすいので、ネジとボールの周り、あるいはボールとショックエンドの周りにガタが出ていたら即新品に交換です。

ギア類

4 ギアで、基本的にトップシャフトも含めてスタンダードのままです。3 ギアは試してません。が、予算が出来次第試すかも、です。

[7/30/2015 更新] この記事を書いた直後にさっそく 3 ギアにしました
» B5M を 3 ギアに!

トップシャフトはアルミよりもスタンダードの方が良いように思いました。

ベアリングは全てセラミックです。これは足回り系も。

シェルのノバ・スリッパーの組み方注意

スパーはシェル・レーシングのノバ・スリッパーを使ってます。スタンダードよりも絶対にこちらです。トラクションが全く違います。

パッドは赤、白の2種類ありますが、3枚とも白を使っています。新品で組んだ直後はパッドが粉を大量に吹いて安定しないので、 1 パックは慣らします。一旦バラして、粉を飛ばしてから組みなおすと長持ちします。

シェルのスリッパー

ちなみに、スリッパーを組むときは、ピニオンギアは外します。組んだ後、タイヤを回してスリッパーがグラグラしないことを確認します。

正しく組んでもグラグラするときがありますが、スパーギアを回しながらモータープレート側に押さえつけると、グラグラせずにキレイに回るようになります。

グラグラしないことを確認してからピニオンギアをつけます。

ちなみにギアは、基本的に LRP X20 8.5T (27.5°) / Reedy Mach 2 7.5T (20°) 位で 78/22 からセットを始めてます。

デフギア

標準のボールデフを使っています。

ヨコモのスチールのデフボール (150円位のやつ) をメンテの度に全部交換してます。メンテの頻度はゴリゴリ感が気になったらやる、という程度です。

デフリングはメンテのたびに裏返してます。つまり2回メンテ分だけ使ったら新品と交換です。スラストボールは MIP のを使っています。スラストワッシャーも MIP です。こちらも2回メンテで交換。

ここはタングステンのボールとかスラストベアリングを使って、もうちょっと真面目に作ったらもっといいハズと、とおもいつつ、予算がなくて手が回っていないというのが実情です。

本当はスラストベアリングはゴリゴリしにくくなるべくなら使いたいのです。が、モディファイドだと案外簡単に壊れるのが多くて、しかも壊れた時にわかりにくいので使ってません。 ストックならスラストベアリングはいいと思います。

タイヤ

僕は普段 OCRC で走っていますが、タイヤは JConcepts の Dirt Webs が一年中良い感じです。たまに Proline の Electron が良いです。基本的にモディファイドでは 2.2 インチで、ストックなら 2.4 インチです。

最近、Jconcepts のタイヤにクローズド・セル・インサートが付属していますが、JConcepts の黒っぽいインサートでは硬すぎて使いにくい印象です。

JConcepts のインサートを使うときは、内側のデコボコ部分をハサミで切り落としてから組んでいます。が、それでもまだ硬い感じなので、 なるべく新品のインサートは練習用タイヤに使って、二回目からレースタイヤに使っています。

インサートは AKA の赤いのが使いやすいと思います。AKA の場合は内側のデコボコは切り落としてません。

タイヤの穴は5ミリくらいの穴を前後とも2個ずつあけてます。

走る直前に WD40 を塗布してから走ります。最初の半周くらいは滑るので気をつけます。

洗うときはインサートに水がなるべく入らないように気をつけます。 自家製のタイヤ洗い器 (タッパーにブラシを貼った容器) を使いますが、ブラシの毛の高さよりも低く水を入れて、なるべくタイヤを水に浸さないようにします。

水にはシンプルグリーンを入れます。

濡れたタイヤは COSTCO で売ってる黄色い洗車用タオルで水気を切ります。

タイヤがホイールから剥がれるとグリップしなくなるので、メンテナンスのときにはチェックしています。タイヤ貼り用のゴムバンドでしっかり止めて瞬間接着剤で接着します。

OCRC で走るときは、特にレース路面では新品ではイマイチ走らないので、2~3パックくらい走ったタイヤ (Dirt Webs か Electron) を温存しておくとレース用として使いやすいと思います。

時間に余裕のあるときはなるべく、タイヤのバランサーと鉛テープでタイヤのバランスもしています。

ボディ・ウィング

ボディは JConcepts のサイレンサーを使っています。が、今はアソシのスタンダードに戻そうとしています。

ウィングも JConcepts のウィングで、下から 1.5 列くらいで切ってます。あまりに薄く切るよりよかったです。

ウィングマウントは Exotek のアルミウィングマウントとマウント用アルミボタンを使っています。地味なパーツですが、最高です。ウィングは必ずネジ止めしたほうがいいと思います。

走行技術

基本はスムーズに、確実にグリップさせながら走るように心がけています。

ラインは基本的にコースの内側から半分側を走ります。ラインを考えるときは原則的にその半分の中でラインを考えます。

ジャンプでは「極力ジャンプしない」、「姿勢制御を確実に」ということを気をつけています。

レース中は、車の挙動を感じることに全神経を集中して、手元を一切忘れるようにしています。

セットは自分なりに車のロールを出すようにして、コーナリング時のグリップを上げて走るようにしています。

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