僕のショックの組み方と考え方 (2015年版)
5/28/2015
ショックの設定がオフロードカーの走破性に非常に重要であることは、誰もが認めるところだと思います。
ところが、「重要だ」ということはわかっていても、「じゃぁ、実際どうすればいいの?」 っていうことになると、案外自信を持ってできている人は少ないのではないでしょうか。
今回は僕がここ数年 OCRC 等でやってきて、ショックに関して学んだこと、こうしたら良かったと思うことを書いておこうと思います。
もちろん、常に改良を続けていきたいと思っているので、あくまでも現時点でです。それで 2015年バージョンということで・・・
ショックの呼び方
まず、呼び方についてですが、日本では「オイルダンパー」等とも呼ばれることがあると思いますが、アメリカでは「ショック」(shock) としかいいません。
オイルは「ショック・オイル」、スプリングは「ショック・スプリング」・・・という調子です。
それから、エアレーション方式とダイヤフラム方式という分類も、Emulsion shocks と Bladder shocks という呼び方になります。(発音はそれぞれイモーションとブラダーという感じ)
ま、「呼び方なんて何でもいいだろ」とは思いますが、知らないと、単にアメリカで困ることになりますので・・・
B5M では・・・
Emulsion ショック
僕はアソシ大好きなので、アソシのビッグボア・ショックについて説明します。
アソシのビッグボアは emulsion shock です。つまり、オイルと空気が混ざって動作する仕組みになってます。 密封されているところを、ショックシャフトが出入りしなければならないので、きちんと空気抜きしたつもりでも必ず空気は混ざります。
したがって、emulsion ショックを組むときには、空気をどうやって抜くかというよりも、どのくらい、どうやって空気を混ぜるか、ということがポイントになります。
基本的な組み方
僕のショックの組み方は、基本的にこちらのビデオの方法に従っています。
数年前に TLR が WCRC で撮影したもので、解説はダスティン・エバンスです。彼は 2011年のリーディーレースチャンピオンで、同年全米優勝もしています。
細かいことを言えば、手順含めて違う点としては僕はグリーンスライムを使うのと、ショックのストロークはなるべく正確に測るところ、それとアソシのビッグボアショックの場合はピストンと E リングの間にシムを入れる点でしょうか。
ともあれ、大まかにはこんな感じです。
ショックを組むポイント
上のビデオで説明しているように、ショックキャップを閉じた後に、シャカシャカとピストンを数回動かして、一度ブリーディング用のネジを取って余分なオイルを抜きます。
「せっかく空気を抜いて作ったのに、ネジを開けてしまっていいのか?」と思うかもしれませんが、こうして作るとほとんどリバウンドも、引きもしないクセのないショックができあがります。
先日キャバラリのショック作りをみてましたが、やっぱり同様にピストンを強く動かしてから、一度ネジを取っていました。
経験的には、こうして組むとよいというのはわかっていましたが、正直、自信はなかったです。キャバの作っているのを見学して、自信をつけたのでしたw
組み直すタイミング
数パックも走らせれば、どうしても余計に空気が入ってピストンが跳ね返るようになります。
ちょっと面倒ですが、レースの前など、良い状態にしたいときはなるべくマメにオイルの入れ替えだけでもするようにしています。
リバウンドの多いショックでは、特にジャンプの着地はあきらかに難しくなります。
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