アメリカン・スタイル・ストックバギー! WCRC での基本設定
2013/01/01
RC レースを始め、こうしてブログをしておりまして、これまでに「なるほど、17.5 ストックって、日本では流行って無いけど、面白そうだね」というお話を聞く機会が最近特に増えてきました。
そこで、私が経験してきたアメリカン・ストック・クラスについて少し書いてみました!
ストック・クラスとは?
ストッククラスというのは、基本的に 17.5 ブラシレスモーター、2S LiPo バッテリー、ノン・タイミングの ESC で走るクラスです。
ノン・タイミングにしたときに、ESC の LED がニュートラル状態で点滅(ブリンク)することから、ストッククラスは “ブリンキー・クラス” と呼ばれることもあります。
参加レベル ~ 決してビギナークラスではない!
速すぎず、遅すぎず、ドライビングテクニックとセット技術勝負の 17.5 ストッククラスは、入門者から、かなりの上級者まで人気があります。
特にここ南カリフォルニアでは、いきなりモディファイドを始める人はほとんどおらず、4×4 SC 以外であれば、ほぼ全員がストッククラスを登竜門としています。ストック SC、ストック トラック、ストックバギーそれぞれ人気です。
その意味では、最初は誰もがやるものなので、ストッククラスは初級者がやっているものではあります。しかし、ストックで走っているからといって、初級者というわけではありません。
例えば、去年の8月の全米選手権でストッククラスで二冠を取ったのは、ケビン・モッター選手。彼は全米で勝ったあとに、モディファイドに転向しました。
そのケビン・モッター選手は、おとといの WCRC のクラブレースの 4WD モディファイド・バギークラスで、あのライアン・キャバラリ選手に大接戦の末、勝利をあげ会場を大いに盛り上げました。
つまり、アメリカではかなりのレベルまで、ストック・クラスに真剣に取り組んでいます。
そして実際に、ストッククラスの車が、ファストラップにしても、ラップタイムにしても、モディファイドよりもずっと速く走ることも少なくありません。
無駄の無い走りを徹底すれば、かなり速いタイムで走れます。
ストック・バギー。WCRC での基本設定
WCRC でのストック・バギーの基本設定は、およそ次の通りです。
17.5T ですから、ギアをモディファイド仕様のままにしてしまうと、当然ながら遅くなってしまいます。
ストッククラスに取り組んでいる者として、「なーんだ、やっぱりストックなんて、めっちゃ遅いな」と言われたくないので(笑)設定のスタートポイントとして書いておきます。
標準なギアリングは、B4.1 でスパー・ピニオンで 72/32 (FDR で約 5.8)。
ESC はルール上、ブースト・ゼロですが、モーターのエンドベルタイミングは MAX。
ついでに参考までに WCRC の設定を勢いで書いちゃいますと、タイヤはバーコード・ゴールド、ショックオイルは F/R で AE ショックオイルで 32.5wt/30.0wt (ビッグボア 1.6 ) 、スプリングは AVID F/R で Red/Yellow、車高 24mm、ショート Lipo、バラストウェイト、キャンバーはネガティブ1度・・・と、まぁ、この辺はコースによって大きく違うと思うのでこのくらいで・・・。
うまく走れば、スペックレーシングといっても、差は大きく付きますし楽しいと思います!
2013年1月20日追記: HPI の原篤志選手、粕谷チームマネージャから、ストックについてアドバイスをいただきましたので追記します。「ストックならバッテリーはショート Lipo ではなく、Wolfpack のロングのものが良い」とのことです。
その他、それに合わせてショックなども、僕のこれまでの設定と大きく変わりそうです!(といっても、KO プロポなど、これまでの普段のクラブレースは上記設定で走らせていましたので、その点はウソはないです!)
というわけで、僕自身、今日ウルフパックを買ってきました。明日試すのが楽しみです!