メモリー効果とは?
ニッカド電池(ニッケル・カドミウム電池)などでは、電池を十分に放電し切らずに充放電を繰り返すと、 容量が減少したように見える現象がみられます。
いいかえると、「電池を十分に放電し切らずに充放電を繰り返すと、充電しても電池がすぐ切れる」ような状態になってしまいます。
実際のところは容量が減ったわけではなくて、電圧が下がった状態が長引く状態になります。
充電を開始する時点の電圧が高いとこの現象が起きるので、充電開始時点の電圧を覚えるということで「メモリー効果 (memory effect)」と呼ばれます。
特にラジコンのようなパワーが重要な利用シナリオではこれはこれは困ったことになります。
「全体の容量は減ってないよ。電圧が下がってる状態なだけだよ」と言われても、電圧が下がった時点で、ノロノロ走行になってしまってます。 ノロノロが続く、と言われても困りますね。結局のところ、使える容量が減ったのと同じです。
このため、充電器に放電機能も付いているものがあって、しっかり放電してから充電することでこの問題を解決します。
しっかり放電してから充電する作業を「リフレッシュ」などと言います。
リポバッテリーではメモリー効果が見られないので、放電せずに継ぎ足し充電 OK ということになります。