キース流のアソシ B5M 設定 (最終版)

12/4/2015

今年の7月に「キース流のアソシ B5M 設定 (2015年前期版)」を書きましたが、 その後も毎週毎週 OCRC でレースに練習に明け暮れてきました。

諸事情でその愛車 B5M も、昨日手放しました。

今回はキース流アソシ B5M 設定の「最終版」として、B5M で学んだことを全て書いておきたいと思います。

前回からの変更点を主に書きますので、以前の記事「キース流のアソシ B5M 設定 (2015年前期版)」 をみてから読んでいただいた方が良いと思います。

モーター / ESC

モーターは以前は LRP X20 8.5T をタイミング 27.5° 位で勢いよく走っていましたが、 少しパワーを落として Reedy Sonic-M3 8.0T (タイミング 0°) 位で丁寧に走る方が全般的に良いように思うようになりました。

8.5T まで落としてもタイム的には問題ないと思うのですが、レース中、特にストレートなどで周りの人とのスピード差があると 自分がインをさされる等で不利であることもあります。Reedy 7.5T、8.5T、8.0T と試しましたが、 8.0T は丁度良かったです。

ESC は Blackbox と LRP Flow を試しました。その結果、僕は Flow がいいです。

ブラックボックスは設定項目が多くて煮詰めきれていない感覚が残ってしまいます。 Flow のブレーキ・フィーリングが圧倒的に自分の好みです。

バッテリーとチャージャー

バッテリーに関しては劣化を気をつけ、5分安定して走りきれるように気をつける必要があります。

劣化のチェックは内部抵抗の測定でチェックします。 測定方法、測定機器によって抵抗値はずいぶんずれて出てくるので同じ方法でデータ取りするのが大事だと思います。

僕のチェッカーで測定して新品の Wolfpack で次のようにセル毎に 4 ~ 5mΩ程度でした。

これをベースに今後劣化の兆候をチェックして行きたいと思ってます。

ちなみに、バッテリーは相変わらず Wolfpack 3800mAh を使ってます。

送信機・受信機・サーボ

僕は今は Futaba 4PX を使っています。レシーバーは R304SB です。

トリガーが指にいつも同じようにフィットしないと、操縦ミスが増えるので Futaba が出している純正の SS サイズトリガーにしました。

かなり小さいので角を削っています。

メカ類のレイアウト

サーボと ESC スペースの間の区切り、及び、ESC スペースとバッテリースペースの間の区切りは切除しています。 さらにチャシークレードルのチャシーブレースの下の部分を切り取り、センサーワイヤーが楽に通るようにしました。

切り取った跡は、ドレメルで削って滑らかにしておきます。

バッテリーストラップ

バッテリーストラップはシェルのカーボンストラップは走行中に外れることが多かったので、 JConcepts のストラップに変更しました。

JConcepts のバッテリーストラップは肉抜きしている面を上に向けて取り付けます。

上の赤矢印の部分が削れていてバッテリーとのサイズがちょうど良く、ストラップが水平に取り付けられます。

サスペンション・足回り

アームの取り付け。ガタと動きの渋さについて

ガタがある箇所は、瞬間接着剤を塗布したのち乾かし隙間を埋めます。 このときにしっかり、リーマー、ドリル等を駆使して余分にはみ出た瞬間接着剤を削っておかないと、 今度は動きに渋さがでてきて悪影響があります。

経験的には、ガタよりも動きが渋い方が問題があります

アームを取り付けるときには、必ずショックは外して動作をチェックします。

必ずアーム(及びキャスターブロックやリアハブ)の自重だけでストンと下に降りるようにします。

ボールスタッド、ヒンジピンとアームの間、アームマウントインサートとヒンジピンの間など、引っかかる場所は多数あるので、 ここはしつこくチェックします。

ここに問題があると、オイルの番手やスプリングなどはまったく狂ってきて安定して走るのは不可能です。

アームマウント

コーナーリングの安定感はアームマウント C (#91522) が良いようです。

この場合はアームマウント D はシェルのボール受けのものの方がスムーズです。

コースレイアウトによっては直進性を上げるために +4mm (#91608) を使う方が良いときもあると思います。この場合はアソシ純正の アームマウント D を使って、インサートの矢印を外に向けて使います。

ギア類

ギア類は前回から大幅に変更しました。

いろいろと試しましたが、最終的に4ギア+ V2 ギアボックス+シェルのアルミニウム・オフセットトップシャフトの組合せになりました。

V2 ギアボックスはトップシャフトの変更があって、ベアリングのサイズも変わります。

スリッパーは V2

スリッパーは V2 スリッパーにしました。

スプリングは B44 のものを使ってます。

レーススタート前、スタートに並ぶ前などには時間の許す場合少し動き回ったり、スロットルを急に入れるなどして、スリッパーを温めておきます。

デフギア

こちらもいろいろ試しましたが、結局デフボールはタングステン。スラストボールとワッシャーは TLR のタングステンのものがベストだと思います。

デフボールよりも、スラスト側の方が影響が大きく TLR のタングステン・スラストボールとスラストワッシャーのセットが最高です。

CVA ボーンとアウトドライブ~キース流節約術

CVA ボーンとアウトドライブの接触面は非常に重要で、ここがスムースになるだけでトラクションが倍増します。

新品に交換したいのはやまやまですが、しかしこれらのパーツは高価でかつ、摩耗の激しい場所で、きちんとメンテナンスしようと思うと非常にコストがかかります。

そこで苦肉の策で編み出したのが、「キース流ローテーション」です。

これが何かと言うと、摩耗してきた CVA ボーンやアウトドライブをよ~くみると分かるのですが、 ボーンもアウトドライブも片側が削れてきます。

だいたいこんな風になります。

※手元にもう B5M がないので写真は SC10.2 ですが考え方は一緒です。

写真のように片側が削れます。要は前進するパワーをかける時に当たる側、つまり、アウトドライブの後ろ側とそこに接触する ボーンが摩耗します。

この摩耗によって、アウトドライブとボーン間の動きが渋くなり、ひいては走行中のサスペンションの動作が悪くなり、トラクションが下がると考えられます。

そこでローテーションの出番です。デフギアを左右逆に取り付け、さらに CVA ボーンを左右ローテーションすることで、 接触面は摩耗していない所同士が接触することになります。

この効果は走らせてみれば分かりますが、走行音は確実に静かになりますし、トラクションもあがります。

アクスルとヘックス

リアアクスルはヘビー・デューティー版を使います。そうしないとアソシのアルミ・クランピングヘックスが合いません。

またアクスルと CVA ボーンを止めるピンの間にもガタができたら、90度取り付け位置を替え、ガタガタの穴しかなくなったら新品に交換します。

タイヤ

タイヤは季節、天気等の影響で同じ場所でも一概に言えないのですが、最近 OCRC ではプロラインのエレクトロンが良いです。

良い時には1パック目からいきなり走ります。インサートも何も手を加えなくても大丈夫です。タイヤには 5mm 程度の穴を開けてます。

ボディ・ウィング

ボディは結局アソシのストック・ボディになりました。

フロントウィングはつけてません。

走行技術

前回も書きましたが、やっぱり大切なのでまた書きます。

レース中は、余計な事を考えずに車の挙動を感じることに全神経を集中して、手元を一切忘れるようにします。

「このコーナーでは少しスロットルをいれて・・・」とか「ここではこの位ブレーキをかける・・・」とか、 そういう風に操縦のことを考えてはダメです。それでは臨機応変に対応できません。

あくまでも車の動きを感じ取り、車が勝手にスムーズに走っていくようにします。

そうすれば、無理してスピードを上げようとしなくても、タイムはどんどん良くなっていきます。

以上で、僕が B5M で学んだものはだいたい書いたと思います。たくさんあって書き尽くせるものではないと思いますが、 大事な所は忘れて無いといいのですが。

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