リーディーレイアウトでの最初のクラブレース。走行方法再考

2月1日(日) はいつも通り OCRC のクラブレースに出てきました。

先週、OCRC ではリーディー・レースが開催されたばかりなので、レイアウトはそのまま。リーディー参加選手のタイムと比べて、自分がどのくらいのタイムで走れるか楽しみでした。

ちなみに、木曜の夜とレース前日の土曜日も走行練習はしているのですが、路面のコンディションはレース日と全く違うので練習日は良いタイムが出ないのが普通です。 これは僕の「甘え」ではなくて、あの京商のデレック・フルタニさんも言っていたので本当です

恥ずかしながら言うと、練習日の段階では 2WD ではベストラップでも 23.4 秒がひとつ出ただけ・・・

僕は参加していませんが金曜日のクラブレースの結果を見ると、ストックの最速の人 (ジェイソン・ディアス) でベストラップが 21.9 秒だったので、いくら路面のコンディションが良くなっても、 みんなと差があり過ぎて厳しいことになるかな、と心配でした

ちなみにストック・レーサーといっても、その彼は決して初級者などではなくて、京商、シュアスピード等からスポンサーを受けているレーサーで、カクタスクラシックでの優勝経験もあるエキスパートです。

そういうわけで、あまり早いタイムを目標に出来る状況ではなかったので・・・後述の新しい走法で、まずは22秒台が出れば良いだろう、という程度で臨みました。

Mod 4WD Buggy

4WD まではメンテ、走行練習共に手が回らなかったので、ほぼぶっつけ本番になってしまいました。

今回はOCRCでは各クラスの参加人数が少なかったので、予選が1ラウンドで、決勝ラウンドが2ラウンドというレースフォーマットになりました。

予選結果は次の通り。

終盤までまずまず良いペースでミスなく走っていたのですが、遅い車を抜くところで絡んでしまいコースアウト。 リカバリーに少々焦ってしまい、コーナーで軽くぶつけたところで、ターンバックルが外れてしまいました。マーシャルに入れてもらい復帰したものの残念な結果になりました。

A1 は最終的には4位でゴールできたものの、トリプルの失敗で、またもやターンバックルがはずれてしまいました。

さすがに二度も続けて壊れたとなると、B44.3 も B5 のあの超硬いボールカップに付け替えることを検討しないとダメですね。いままでは、クラッシュしなければ良いんだから、 別に取り替えなくていいか、と思っていたのですが、ちょっとのミスで外れるときもあるのは残念すぎます。

A2 もボールカップを交換する時間はなかったので、ミスに気をつけて走りました。

・・・が、慎重になりすぎた割に、小さなミスがミスが多く、タイムは全然まとまらず。結果だけ見ると、どの回でターンバックルが外れたか分からないくらいになってしまいました(苦笑)

今回の収穫としては、ラウンド2 (A1) でのファストラップが 21.4秒が出たところでしょうか。あまり無理せずに普通に走れば出そうな感じです。

Mod Buggy

今回のレイアウトでは、ストレートからの下りUターンがあったりして、スロットルコントロールを正確にやらないとたちまち大回りになってしまいます。 4WD ではブレーキもフォーギビングな感じなので良いですが、2WD ではちょっとした失敗がスピンやワイドターンに繋がるので毎周気が抜けません。

予選ラウンドは次の通り。4WD よりも練習していたので、1回大きくコケてしまいましたが、まあまあ無難にまとまりました。

A1 では序盤にトリプルを失敗して大回りしてしまい、下位に落ちて下から様子を見ながら追い上げる展開に。最終周の最後のダブルをショートしてしまい、 その隙にともこさんに抜かれひとつ順位を落としてしまいました。残念でしたが緊張感のある楽しいレースでしたw

A2 は途中からジャンプのミスが増えて、なんかおかしいな~、と思っていたのですが、レースが終わってから、みてみたらタイヤがホイールから剥がれている箇所が広がっていました。 途中で直していたのですが、接着が十分ではなかったようです。残念。

ともあれ、今回はミスが多かったものの堅実に走りきることができ、2WD、4WD 共に満足できる内容でした。

久しぶりに独りごとビデオはこちら・・・すみません、スマホで縦にして撮影してしまいました

さて、今回、新しく考えた走行方法について書いておきたいと思います。

リーディー観戦後に考えた、新しい走行方法は・・・

目指すのは「大回りやスリップをさせずに、減速を減らす走り方」

何事においても、目指すべき方向性が大事です。目指す方向が違えば、あらゆる努力は無駄になってしまいます。常々走行練習をする時には、方向性を間違えぬように気をつけていますが、今回リーディーレースを観戦して、その方向性が少し変わったので書いておきます。

まず、レースを観て強く思ったのは「レースで勝てる、骨太の走り方を身に付けたい」ということです。

・・・「骨太の走り方」といっても、何のことやらチンプンカンプンですよね(苦笑)説明します。

これまでどういう人・走り方に対して「上手い」と感じていたか考えてみると、僕は、非常にきめ細かい繊細なテクニックに対して上手いと思ってきたように思います。コーナーでは絶妙な場所に丁寧に入り、出るときにはズバッと一気に走り抜けるような、走り方です。 そういう妙技を良しとしてきました。

しかし、これが間違いだったような気がしてきました。

そうした走り方は、「一人で走ると速くても、レースでは弱くなりがち。かつ、コンディションの変化に弱い」 と気付いたのです。

その代わり目指すのは 「大回りやスリップしないように車をコントロールし、かつ、減速を減らす走り方」です。

トップスピードで速い人よりも、減速の少ない人の方が競り合いで強いんですね。 減速が少ないということは、コーナーでの速度は速く安定しています。速度が速いので少々のつばぜり合いに強いのです。 また、速度の変化が少ないということは、全体を通して加速度が極端に大きくなる場所が最小限であるということです。加速度が小さいということは、 余計な力がかからないのでグリップしない路面でも比較的強いわけです。

-- 難しい、パッとみ「カッコイイ」走り方よりも、堅実で丁寧な方がレースで強い --

インビテーショナルクラス、オープンクラスを問わず、今年のリーディーレースでは間違いなくそういう結論が見えました。

僕はそういう「レースで勝てる、骨太の走り方を身に付けたい」と思ったのです。

では、具体的にどうするか? まずは "半分原則"

「大回りやスリップをさせずに、減速を減らす走り方」を実現するにはどうしたらよいでしょうか。

「困難は分割せよ」 ということで、まずは「大回りをしない」というところから練習することにしました。

具体的には「コースのイン側から半分以内で走る」 ということです。

ストックの頃は、「振ってからジャンプしたほうが速い」というような場所が少なくなかったのですが、モディファイドの場合は通常、大きく振らないと走らないことはまずありません。 車がスリップしておらず、加速できる状態にあればたいていの場合問題ありません。

「ストレートを弓なりのラインで走る」とか「次のコーナーへの繋がり上、少し膨らんでおいたほうが有利」と判断した箇所以外は、極力、コース幅の半分以上は膨らまないように走るように練習し始めました。 コースの半分からはみ出るくらいなら、スピードを落としてラインを守ることを心がけました。

この結果は非常に良かったです。

上のレース結果は、安定感ではまだ全くダメですが、ファストラップは悪くありません。

リーディーのインビテーショナルクラスやリーディーのオープンクラスの上位ヒートの人たちでも、序盤のラウンドでは21秒後半から22秒前半のファストラップの人も少なくありませんでした。 (例えば R1 ではキャバラリ 21.9秒、ブライアン・キンワルド 22.3 秒、ダコタ・フェンド 22.0秒等)

それでみれば僕の初レースでの 22.2秒も、現時点ではまずまずといって良いと思ってます。

ムキになってスピードを出そうとしている場所は全く無いのに、大回りしていないので、ある程度繋がりさえすれば、自然とタイムが出るんですね。

もちろん、「ただ半分側に留まるだけ」といってもそれを安定して続けるのは難しくて、例えばトリプルの後のコーナーでもスリップもせずにコースの半分に留まり続けるには、ある程度のテクニックも必要になります。 (こちらで紹介した、コーナー前のジャンプテクニック等

今回のクラブレースでは、こうしたことを心がけて臨んでいて、その結果、自然と無理なくまずまず良いタイムが出せた、と実感できたのが一番の収穫でした。

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