スプリング・レートの実測実験で、ヘタったスプリング発見!

言うまでもなくオフロードでは、ショックスプリングの選択は車の特性を決めるのに非常に重要な要素です。

当サイトでも「ショックスプリングレート早見表」として載せてまして、 僕自身もセットのときには、時々この表を参照したりしてます。自分で書いてみたのですが、なかなか便利です

ところが、この表を見ても分かるとおり、AVID などはバッチによって、スプリングの硬さが全然違います。例えばバッチ2のバギー・リア・スプリング(イエロー)は、 バッチ1のレッドよりも硬いです。だから、AVID のスプリングで硬さを決めるときは、バッチまで確認しないとおかしなセットになってしまいます。 バッチ1で調子が良かったと思ってバッチ2でもイエローを使ってると硬すぎになってしまいます。

今回、今月ジーフォースから発売されるスプリングレートゲージでヒントを得て、簡易的にスプリングレートを測定してみることにしました。

そもそもスプリングレートって?

スプリングレートは、例えばアソシのバギー・リア(グリーン)では 2.0lb です。

これはつまり、このスプリングを 1 インチ縮めるのに 2.0 ポンドの力が必要ということです。 スプリングは縮まってくるにつれて、余計に力が必要になったり、縮み始めはやたらと柔らかかったりするので、その中間を測ります。

測定方法

どのように測るのが正式な方法であるかはわかりませんが、とりあえず今回は試しに、スプリングが伸びきったところから、0.2インチ縮めてから測定し、そこから 0.5インチ縮めるのに必要な荷重を測ります。

0.5 インチ縮めるのに必要な荷重を 2 倍にすれば、スプリングレートが出るはず・・・と考えました。

用意したのはこちら。

スケール、デジタルキャリパー (電子ノギス)、両面テープの三つ。このミニスケールを両面テープで板に貼ります。摩擦で測定がずれないように、なるべくツルツルの板に貼りました。

このように組み合わせ、スプリングを縮めてスケールで測定される荷重を確認します。

測定してみたのは、アソシのビッグボア・スプリングのリアです。

表を見ると、グリーンは 2.0 lb (32oz)、ホワイトは 2.1 lb (33.6oz) ということになっています。

グリーンのスプリング1本とホワイト・スプリング6本を実測し計算した数字が次の通りです。

スプリング・レート (oz/in.)
グリーン18.4
ホワイト119.2
ホワイト219.3
ホワイト318.5
ホワイト419.7
ホワイト518.1
ホワイト619.8

まず、総括して言うと、「本来グリーンは 32oz/in. でホワイトは 33.6oz/in. のはずだから、この数字は一体何なんだ?!」 です

数字が全然合って無いので、せっかく測って計算したのに、何か大きな間違いをしているのだと思います

・・・

といっても、他の人とか他のメーカーとの比較は出来ないにせよ、同じ方法で測ったスプリング同士なら、「より固い」「より柔らかい」 という程度の比較は可能なはずです。少なくとも目安にはなると思ってます。

そこで、負けじと数字を見てみると・・・明らかにヘタっているスプリングが2本発見できました! 2本だけ、ホワイトとマークされているのに、中身はグリーン程度に柔らかいような数字が出てきました。

まがりなりにも計測した甲斐がありました

以前、スプリングを同じ色のものでも、新品にしただけで調子が良くなったことを経験したことがあったのですが、恐らくそのときも、 何らかの理由でレートが狂っていたのでしょうね。

今後はなるべくスプリングは左右にばらつきが無いかなど、ちゃんとチェックしたいと思います。

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