ストック・ナショナル 2013 参戦記

2013/05/07

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先週の土日、カリフォルニアはハンティントンビーチ市にある有名 RC トラック、 OCRC Raceway で開催された Stock Nationals というレースに参加してきました。

前回の記事では僕がエキスパートの走りをみて驚いたこと、学んだことについて、その興奮が覚めやらぬうちに書きました。

今回は僕がレースでやったことについて、恥をしのんで書きたいと思います!僕にとってはビッグレースの参加は、1月の KO プロポ・オフロードチャンピオンシップについで二度目。しかも、ずっと練習してきた WCRC 以外のトラックでのビッグレース参加ははじめてでした。

レースのエントリー

Stock Nats ではレースカテゴリ、レースクラスは次の通りです。

  • ルーキー
    • 2WD
  • スポーツマン
    • バギー
    • トラック (スタジアムトラック)
    • SC
  • エキスパート
    • バギー
    • トラック
    • SC
  • 40+ (40歳以上の部)
    • バギー
    • トラック
    • SC
  • 4WD バギー

僕はスポーツマン・バギーと、スポーツマン・トラックにエントリーしました。

ビッグレースではクラブレースなどと比べてレベルはグッとあがります。WCRC 以外のトラックではまだ十分に速く走れないと思っていたので、ルーキーとかに参加してもいいのかなぁ、とも思わなくもなかったのですが・・・(が、結果的にさすがにビギナーに出ていたらサンドバッガーとして叩かれていたかもです(笑))

スポーツマンクラスは、パーツメーカーからのスポンサーされているプロ選手らと一部のチャシー・スポンサー・ドライバー(アソシのタナー・マティサなど)、そして僕のような一般人が参加しています。

エキスパートクラスは、メーカーからチャシー・スポンサーのあるプロのみのエントリーです。

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前回の記事で書いたようにエキスパートクラスの A メインはアソシからライアン・キャバラリ、スティーブン・ハートソン、コディー・ニューメダール、ケビン・モッターらが、TLR からはマット・カスティラーノ、京商からはコディー・ターナー、ジェイソン・ディアスらが参加しています。

彼らがストックマシンで走る機会を見るのははじめてでした。ぜひ来年は日本人のエキスパートの人も参加していただきたいです。

練習&マシンのメンテナンス

コースレイアウトはイベントの1週間前に変更されました。日曜の夜からレイアウト変更作業が始まり、火曜日からレイアウトが公開。レース予選は土曜日ですから、火曜日から金曜日までが練習可能でした。水曜日の夜にはクラブレースもありましたが僕は仕事が忙しく、少しだけ観戦できましたが参加はできませんでした。

僕自身は木曜日の夜に仕事が終わったあとに走行練習をして、さらに、前日の金曜日は休暇をとっていたので、OCRC オープンの昼から夜まで車のメンテナンスと走行練習をして、土曜日の予選に臨みました。

最近はとにかく仕事が忙しく、普段まったくメンテナンスが出来ていなかったので、1日あっても時間が全然足りませんでした。

僕の車はバギーは B4、トラックは T4 です。

トラックは久しぶりなので、メンテナンスについては、OCRC のクルーであり、アソシと JConcepts のスポンサードライバーのジェイク・セイヤーにいろいろと聞きました。(ちなみに、ジェイクはエキスパート・トラックの A1 メインで 1 位。絶好調のスティーブン・ハートソンに土をつけた数少ない人のひとりです)

まず、僕の T4.1 ですが、ショックタワーとフロントアームは T4.2 (SC10B) 用のものにしたほうがいいとのことで変更。さらにフロントはグレースプリング、リアはグリーンスプリングにしました。

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レイアウトもぜひ試した方が良い、ということで、こんなレイアウトを試しました。

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・・・正直なところ、これは僕には合わなかったです。

金曜日の練習で、調子が悪かったのは分かっていたのですが、バギーのメンテナンスにも忙しくトラックのメンテナンスをこれ以上する時間がとれなかったので、このまま予選 R1、R2 と走って失敗してしまいました。

マシンのセットというのは、本当にドライビングスタイルとマッチさせるということが大事なんですね。単純に速い人のセットを真似れば良いというわけではないですね。良い勉強になりました。

次の写真は前日夜。思ったより、ピットを確保している人は多くなかったです。(最終的には 170 エントリー位でした)

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僕は荷物をピットにおいて帰って、レースに備えました。(もちろん OCRC の人に了承済みです)

初日、予選ラウンド

4月27日(土)に予選ラウンド4本とも走りました。

Sportsman Stock Buggy 予選結果

予選ラウンド1の結果はこちら。

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大きなミスが多く下位に撃沈。速い人が速く、落ち着いて走ること自体難しいです。

ラウンド2はこちら。

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自分でのミスは少なかったものの、周回遅れにされる状況では道を譲ったりするので、タイムロスが多くなりました。まだこの上位グループには全く歯が立ちません。

自分で転倒したりというようなことがなかったので、そこそこタイムは出ているかと思ったのですが、後でタイムが全く上がっていなかったことを聞いてガッカリでした。

ラウンド3前には組み換えがありました。自分と同等のレベルのグループでの走行だったので、落ち着いて走れました。

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ラウンド4もコケないように十分気をつけ、タイムをまとめることができました。

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22.479秒の Fast Lap で、執念の 14周(苦笑)遅いなりに頑張れました。

ラウンド3、4の成績で、なんとか Bメイン入りです。

Sportsman Stock Truck の予選結果

トラックは R1、R2 で上で書いたように、車の調子が悪くまともに走れず順位が低迷していました。

ラウンド1はこちら。

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ラウンド2の結果。

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このままでは終われないので、どうにかマシンを工夫することに。

R3 前に前述の中央集中型のレイアウトのままで、バッテリーを後方へなるべく移動。リアにウェイトを追加するなどして、重心を後方へ移動させて車体を安定させるようにしました。

その甲斐あって R3 で順位を上げることに成功です。結果はこちら。

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このまま R4 もいければ良かったのですが、R4 はモーターのトラブルで下位に撃沈してしまいました。

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エンドベルのネジがちゃんと締まっていなかったらしく、タイミングもズレて遅くなっていましたし、異音も発生していました。5分走りきれただけでよかったような状況でした。こんなミスは初めてです。とほほ。(でも、体感よりもタイムは落ちてないものですね)

ということで、バギーは B メイン確保、トラックは C メインで2日目のメインレースを迎えました。

ちなみに、予選1位の Squid はメインも1位。この週末は Squid から T4.2 のセットを聞いたので、今度試す予定です。Squid 自身はケビン・モッターのセットを聞いて、それをベースとしたそうです。

2日目、メインレース

土曜日に予選がすべて終了していたので、日曜日は昼12時開場、1時レーススタートでした。OCRC 近くのセブンイレブンで食料を買い込み、12時開場前に OCRC に着いて、車の中でホットドッグを食べて待ちました。

OCRC 近くのセブンイレブン

開場前に人が集まっていました。

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僕は T4 のエレクトロニクスのレイアウトを予選が終わってからスタンダードに戻しました。そのため、ぜひとも走行練習をしておきたかったので開いてすぐ練習の準備をしました。

Sportsman Stock Truck

まずはスポーツマン・トラックの C メインから。

普通に走れば大丈夫だろうと思っていたので、とにかくコケないように慎重に走って、そのままゴール。無事バンプアップ成功です。

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B メインはバンプなので後方からスタート・・・なかなか抜けず、そのままクラッシュに巻き込まれる形で上に上がれず終了。

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Sportsman Stock Buggy

バギーは B メインからの出場。こちらは残念ながら、スタート直後にクラッシュに巻き込まれてしまい、一人だけ取り残される形でスタック。そのまま上に上がれず最下位でゴール。残念な結果でした。

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ただでさえ、自分よりペースの速い人たち相手だったので、普段通り走ろうと思っても、ついついオーバーペースになってしまい失敗してしまいました。

以上、バギーは B メイン10位。トラックは B メイン 8位で終了です。

目標は KO プロポ・チャンピオンシップのときの、「両クラス共 B メイン5位以上」だったので、それに届かず残念でした。しかし、これでも頑張った甲斐あって、自分の実力は出せたと思います。特に OCRC ではこれまでまともに走れていなかったので、よくやったと思っています。

参考までにエキスパートのAメインのタイムは・・・

参考までにトッププロが走ったらどうなるか、気になるそのタイムはこちら!

エキスパート・ストック・バギーの A メイン。トリプルAメイン、A1メインの結果。

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A2メインの結果

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A1、A2 でハートソンが優勝を決めました。キャバラリは意地を見せ、 A2 はハートソンと Fast Lap が 1/1000 秒まで同じタイムでした。

A3メインの結果。優勝を決めているハートソンは出走していません(アメリカでのマナーです)。

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それにしても、同じコース、同じスペックのマシンとは到底思えないタイムです。

前回の記事で書きましたが、これまで見たストックのスペシャリストの人たちよりも、ファストラップで 0.5秒から 1 秒近くも速いです。先週の金曜日にクラブレースにキャバラリがモディファイド 2WD で走っていましたが、そのときの Fast Lap で 19.8 秒位でしたから、このタイムがいかに速いか分かるかと思います。

これからの課題・目標

3月から OCRC を中心にレースに取り組んできましたが、WCRC では知らなかった人たちで、速い人はまだまだたくさんいることがよく分かりました。なるべく早くそうした人たちとレースできるようになり、来年のストックナショナルではスポーツマンクラスで A メインに行きたいです。

このブログでは何度も書いてますが、アメリカではストック・レースが盛んです。

上級者は必ずストックレースを経験して上に上がっていきます。

エキスパートストックバギーの A3 で1位となったケビン・モッターは、去年の夏、全米選手権でストックバギーとストック SC クラスの2クラスで優勝しています。その後、モディファイドに転向しました。今やアソシの若手筆頭株です。

ストックで基本的な操縦を学ぶのが必須です。

こちらの上級者は、バギー、トラック、SC の三種目に取り組んでいる人がほとんどです。

だから僕も、SC もやることにしました。

まずは、8月下旬のサーフ・シティ・クラシックで、今回全く歯が立たなかった人達ともう少し良いレースが出きるように準備したいと思っています。

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