ホットロッドのシリーズ戦で学んだこと
これまで書いてきたように3月上旬から先週まで、ホットロッドのクラブレースのサタデー・シリーズに参加しました。
いろいろと学んだことがあったので、忘れてしまう前に書き留めておきたいと思います。
A. ホットロッドでのクラブレースのノウハウ
今回はじめて、ホットロッドでまともに腰を据えて走ってみました。それでわかった、ホットロッドでのノウハウ的なものから。
A1. ホットロッドでのタイヤ選び
まずタイヤ選び。
結論から言うと、ウェット路面ではプロラインの Hole shot。ドライ路面では Blockade が良さそうです。夜は少々冷えましたが、コンパウンドはとりあえず M3 で問題なさそうです。
日中のプラクティスはカラカラのドライの時間が長いので、特に砂が少ない時のドライ路面をホールショットで走ると一撃で終わります。 新品のホールショットを練習で2パック位走って、それで丸坊主になってしまったことがありました。 そのため、しばらくホールショットを敬遠して、ブロッケードで走り続けていたことで、ラップタイムが悪かったように思います。
練習時はドライ路面ですが、レースでは基本的にウェット路面になります。
ホールショットはレースに温存しておき、プラクティスはブロッケードで、というのが一番経済的で良さそうです。
A2. 走行技術 - チョンチョン加速
特にストレートアウェイやスイーパーなどの高速部にも路面の凸凹が多くて苦労しました。下手すると、車が跳ねたり、スピンしたりしてしまいます。
起伏の多い箇所を走る時は特に、スロットルを速く小刻みに入れると、車が安定することがよくわかりました。 スロットルをチョンチョンと小刻みにいれるので、僕は「チョンチョン加速」といってましたが、これが特に凸凹が多い箇所や滑る箇所で非常に効果的です。
A3. 走行技術 - 壁走り
ホットロッドでは壁を利用して滑る路面で加速する人が多いです。
でもなんだか、高速で大回りするということが、どうも美しくないと思ってしまい、それなら低速で小回りの方を選びたいと思い、僕はレースでは全く壁を使いませんでした。
ま、全然やらなかったわけではなくて、プラクティスの時は一応ある程度は練習はしましたが、 不安定になりがちだったので、レースでは全く壁を使わなかった、ということです。それよりチョンチョン加速で丁寧に走る方が良かったです。
とはいえ、上手にやれば、どうやら「壁走り」はラップタイムの短縮に意外と効果的らしく、そこで差を詰められている気もしています。
場合によっては、コースの壁も利用して加速する、というのもありかもしれません。これは、今後の課題です。
A4. 走行技術 - ジャンプの風対策
ホットロッドで走っていて、時々ジャンプで大きく姿勢を崩すことがありました。
はじめはジャンプ台の起伏などがジャンプの姿勢を崩す原因かと思っていましたが、どうやら風もジャンプ失敗の大きな原因になるらしいことに気付きました。
ホットロッドはアウトドアトラックですが、僕はこれまで WCRC や OCRC などのインドアトラックをメインに活動してきたので、あまり風の影響を考えたことがなかったんですね。
風がある場合のジャンプとしては、ノーズをしっかり下げてジャンプすると、風で煽られて転倒するなどのミスがかなり減らせることがわかりました。
風が強い場合、まずは無理にトリプル以上のジャンプを飛ばずに、ミスを減らすプランを立てるのがひとつ。
それから、風がいつ吹くかなどわからないので、特にレース中は常にノーズを下げてジャンプするように心がけると良いです。
A5. レースの進行と休憩
OCRC と比べるとホットロッドのレースの進行はとても遅いです。
1/8 クラスも多いので、単純に時間がかかるほか、1ヒート内の出走数も少なくて、エントリーの割にヒート数が多いです。その上、散水の時間、休憩時間、スタートのやり直しなど、 基本的に進行は遅めで、6時頃に始まるレースが11時過ぎに終わることが普通でした。
夜は寒くなりますし、時間が長くなれば疲れも出てくるので、しっかり食べたり、レッドブルなどで疲れをとるなど、休憩を上手にとることが大事でした。
B. レースに対する考え方
それから、レースに取り組む基本的な姿勢についても今回は考え直しました。
B1. ベストラップとアベレージ 〜 アベレージが全て
当たり前のことではありますが、「レースに勝つ」ということは、レースタイムが一番良い、ということですから「アベレージのラップタイムが一番短いこと」に他なりません。
ですから、どうやったら「アベレージを改善できるか」ということを考えるのが一番大事である、という当たり前のことがよく理解できました。
いくらベストラップが良くても、不安定なら全く意味がありません。
周りに速い人がいると、ついついベストラップに目がいきがちです。派手な走り方に憧れる誘惑もあります。しかし、冷静にアベレージだけを見つめ、どうやったら少しでもアベレージを改善できるか考え続けることが大切です。
ベストラップを改善するのは、アベレージを改善することの手段のひとつでしかない、と考えます。
B2. メンテナンスの重要性
今回のレースシリーズ期間中、平日に車のメンテナンスを済ませて、週末に練習とレースをしていました。
メンテナンスとして、基本的な掃除の他、破損した箇所のチェック、摩耗した箇所のチェックなど、以前よりずっとしっかりやっていました。 意外とたくさん直すところが出てきたので、もっとメンテナンスに時間をかけないといけなかった、と言うことがよくわかりました。
以上、他にもあったかもしれませんが、とりあえず、今思いつくものを書き留めてみました。