リーディーレースをみて感じた、RC の正しい成長過程
今回リーディーレースを実際に生で観戦し、さらに結果に関するデータを調べて、 よく分かった気がしたポイントがあるので書いておきます。
早速本題ですが、まず「速く走る」ためには、「ベストラップが速い」ことと「ミスが少ない(ラップのバラツキが少ない)」 ということの両輪が大切です。
いくら一周が速くてもミスが多ければダメ。逆にいくらミスがなくても、あまりに遅すぎてはダメです。
キャバラリ、メイフィールド、テスマン、フェンド、エバンス、リブキンといったワールドクラスのグループは、言うまでもなく、速くて、ミスが極めて少ないです。
縦軸に「ラップタイムのまとまり」 (つまり、ミスの少なさ)をとり、 横軸に「ベストラップの速さ」をとり表にすると、次のようになります。右上が「速くて、ミスがない」領域です。その最たるものが「ワールドクラス」とします。
誰でもはじめは遅くて、ミスが多いので、左下の領域にいます。ここから、右上に行くことが RC 技能の成長です。
図にすると単純な話ですが、実際の所は多くの人が経験していると思いますが、速く走ろうと思えばミスが増え、ミスを減らそうと思えば遅くなり勝ちです。 一直線に右肩上がりに上達する、ということはなかなかできるものではありません。
では、どうしたら右上にいけるのか。
結果とにらめっこして気付いたのは、上位メインと下位メインとの差はベストラップよりラップのバラツキ (ミスの少なさ) にある、ということです。
であれば、速さを求めるよりミスしないことを優先して練習した方が上達が速いのではないか、と思い至りました。
図でいえば、D から B、B から A に向かうルートです。
一発が速い方がなんとなくスゴくみえてしまうので、ついついベストラップを狙いにいきがちです。 しかし、南カリフォルニアのレーサーが意外と上位にいかないのは、この辺が問題なのではないかと思われました。
多くの人が派手な走り方を好み、一発の速さを追求するあまり、丁寧さが欠け、いつまで経っても上位にいけない。伸び悩む。
普段のクラブレースでは皆走り込んでスッカリ出来上がっているので、派手な難しい走法でもミスしないので方向性の間違いに気付きにくいのですが、 こうしたビッグレースで練習量が制限されると弱点が浮き彫りになるのではないか
・・・僕にはそう思われました。
僕自身、そうした間違いを犯さないように気をつけたいです。
ちなみに、インビテーショナルの下位グループにも、一発は速いけどまとまらない、という人が多かったですね。
確かに一発は速いことは速いのですがミスが多く、ワールドクラスとレースするのは結果が明らかすぎて面白くなかったです。