コースに素早く慣れる
コースレイアウトが変わった直後のレース、あるいは、新しいトラックに遠征したとき、ビッグレースの前など、 練習走行があまりできないところで、なるべく早くコースに適応する必要がある場合がよくあります。
なるべく最初の1パック位でコースに慣れるために、自分が実践していることは次の通りです。
コースを下見する
まずは下見です。許可されているならトラック内から、コースの状況をチェックします。 許可されていない場合は、コースの外からでも、なるべくコースに近づいてコースを確認します。
特に次のポイントに注意を払います。
コーナリングの角度・つながり
ドライバーズスタンドから見えてない、あるいは見えにくいことも少なくないので、 コースに近づいて、いろんな角度からどのくらいのコーナーなのか確認しておきます。
S 字カーブ的に見える場所でも、実際は直線として走れるラインがある場合があります。 本当に直線として走って良いのか、あるいは、少し曲げないといけないのか、先にチェックしておきます。
例えば次のコースがあったとします。
これはどう走るべきでしょうか?カーブにぶつからないように、と思うとついつい蛇行したくなります。
しかし、S 字カーブの曲がり具合を、コーナーの入り口方向から確認すれば、安全に直進できることが分かります。
従って、ここは次のように直線的に走り抜けて良さそうです。
このとき、どの辺からどこに向かって走れば安全に走れるか、マーカーになる場所がないかチェックしておきます。
マーカーはどこでも良いのですが、ドライバーズスタンドから見やすい場所から考えます。
坂・バンク
坂 (前後方向の傾斜)、バンク (コースの横方向の傾斜) がどの程度ついているのか、注意を払います。
思いがけない所に下り坂があれば、その先のコーナーは大回りのミスをしやすいですし、 コーナーが上り坂になっていればインコースに入り込むミスをしやすくなります。
コーナーの逆バンクも、下手するとかなりの大回りになり、タイム差がつきやすい場所なので気をつけます。
ストレートの走り方・チェックポイント
ストレートからスイーパーに入るところでは、どの辺からコーナーリングを開始すればスムーズに走れるか確認します。
ストレートに、グリッドライン等の目印があれば、コーナリングの開始地点として頭にいれておきます。
その他
その他、コース内に意図しないような起伏、凹凸がないかもみておきます。
ジャンプ、フープスなどは、通る場所によって車体が不安定になることもありますし、 逆に通る所によっては簡単にクリアできることもあります。
コースを覚える
走る前にコースをしっかり覚えます。
スタートしたら、右コーナー、次は左コーナー、U ターン、次はジャンプ・・・ などと、パッとイメージできないと次のコーナーに備えるのは不可能です。
初走行時の走り方
コースの下見も終わり、ラインもある程度考えておき、コースも覚えたら、初走行です。
最初は無理すると転倒してしまい、大切な練習走行時間を無駄にすることになるので、はじめはゆっくりでもよいので、 イメージした通りのラインを通れるか確認するつもりで走ります。
徐々にジャンプする場所を増やし、加速する場所を増やし、スピードに乗っていても想定通りのラインで速く走れるか、 想像以上に難しい場所がなかったか、確認しながら走ります。