コーナーリングの基本
コーナーリングでは、横滑りしないように十分気をつけましょう。
滑りながら豪快なコーナーリングを決める、というのは一見速そうにみえますが、実は結構遅いことの方が多いです。
大回りしないようにスピードを丁寧に落として曲がる、というのが遅いようで一番速いコーナーリングです。
そういうと簡単なようですが、これがなかなか難しいわけです。
なぜならオフロードコースにはジャンプを含む、縦方向の動きがあるからです。
コーナーでの基本的な車の挙動は次の通りです。
- スピードが出ていれば曲がらないか、スピンしやすくなる
- 下り坂のカーブでは曲がらない
- 上り坂は曲がる(しばしば曲がりすぎる)
スピードが出ていれば曲がらないか、スピンしやすくなる
ストレートから U ターンするような場合を考えてください。
コーナーギリギリまで真っ直ぐスピードを出してきて、コーナーで急にステアリングを切って曲がろうとすれば、おそらく曲がらずに大回りするか、 コーナーで急ブレーキとなりスピンするかのどちらかになります。
コーナーで膨らめば 0.3 秒から 0.5秒は違いますし、スピンなどしてしまえばヘタすれば 2、3秒遅れてしまいます。
高速コーナーは急に曲がろうとせずに、大きな弧をイメージしてその上を走るようにします。
下り坂のカーブは曲がらない
下り坂では車体は曲がりにくくなります。
コースの上下を見逃すと、車体が思った以上に大回りするなどのミスをすることになりますから、コースを見るときには上下の動きにも注意してみてください。
下りながらのカーブでは、基本的に次の二つの戦略が有効です。
ひとつは、下り坂に入る前になるべく車体を曲げておき、カーブはなるべく真っ直ぐ進めるようなラインを走る。
もうひとつは、スピードを落とし、必要ならばブレーキをかけつつ曲がることです。しかしブレーキングはなかなか難しく、 スピンしやすくなるので十分注意が必要です。
上り坂は曲がる
上り坂は逆に良く曲がることを念頭に入れておく必要があります。
通常以上に良く曲がるので、イン側のコースに衝突するなどのミスが増えます。
逆に登りながらコーナーリングできる場合は、そこでキュッと曲がれる場合が多いので、通常よりも少しコーナーに突っ込むように真っ直ぐ走れる場合もあります。