12V 直流電源の利用例

最終更新日: 2025年2月20日

ここでは、タイヤウォーマー (SkyRC RSTW PRO Tire Warmer) の電源として、汎用12V直流電源を利用する例を紹介します。 電源を準備するにあたって、知っておいた方がよいと思われる予備知識等についても簡単に説明します。

タイヤウォーマーは 1/8 電動オフロードカーでは使いませんが、照明等の電源として 12V 直流電源が必要となった場合に参考にしてください。

タイヤウォーマーの電源

まず、使用するタイヤウォーマーの電源の要件を確認しておきます。

SkyRC RSTW PRO Tire Warmer では入力が2系統あります。ひとつ目は AC/DC アダプター接続用の接続口です。入力電圧は 12V から 18V。電流は 8A を必要としています。

コネクターは外径 5.5mm、内径 (ピン) が 2.5mm のバレルジャックです。

最低でも 12V、8A 必要ですから、最低限必要な電力は 12V × 8A = 96W です。

二つ目は4S LiPo バッテリーの接続口です。

今回は、LiPo バッテリーは使用せず、AC/DC アダプター接続の入力を使用します。

一般的な家庭用のコンセントからの電源

一般家庭用のコンセント等からの電源は、日本では 100V の単相交流であるのに対して、アメリカでは 120V の単相交流 (Single-phase AC power) です。

アメリカの標準電圧は「110V から 120Vである」と記載されている情報を見かけますが、実際のところ現在の標準電圧は 120V です。現実的な範囲で書けば 120V±5% なので 114V から 126V と言えます。はるか昔は 110V や 115V だったため、古い資料等の転記などで 110V などの表記が残っているものと思われます。

周波数は日本では 50Hz (東日本)と 60Hz (西日本) という違いがありますが、アメリカは 60Hz で統一されています。

尚、アメリカでは 120V 電源のほか、240V 電源も一般家庭に設置されている場合があります。これらは大電圧を必要とする一部の家電製品や EVの充電用のためです。この場合、通常の 120V のコンセントの差し込み口と、形状が異なるので区別できます。

120V のコンセントは NEMA 5-12 という規格の縦長の二つのスロット+アース線の3本の形状です。

240V では NEMA 6-15 や 6-20 等や 14-30 や 14-50 では、スロットの向きが横向きだったり、ピンの本数が多く、通常のコンセントが接続できないようになっています。

3本線の役割と標準的な色は次の通りです。

  • L = Live 電圧がかかる線。黒色
  • N = Neutral 基準電位 (0V) の線。白色
  • G = Ground 接地線 (アース)。緑色

コンセントのスロットで言えば、縦長の長いスロットと短いスロットがあり、長い方が N、短い方が L です。

12V DC (直流) 電源の準備

今回は Amazon.com で、$19.99 で購入した DC 12V 30A 240W Power Supply を、タイヤウォーマーの電源にします。

同タイヤウォーマーを二つ同時に利用する場合を考えて 240W としました。

入力は 110V か 220V を選択しますが、アメリカでは 110V を選択します。

ワイヤーの接続口は下の通り。

コンセントからの交流入力を、右側の接続口 G、N、L に接続します。パワーコードの線の色はそれぞれ、緑色、白色、黒色です。

左側、緑色の LED の右側に見えるポテンショメータで、出力電圧をある程度調整可能です。マルチメータを見ながら、13.0V に調整しました。

タイヤウォーマーの入力は 5.5mm x 2.5mm のバレルジャックです。コネクタがネジ止めで、簡単そうだったので、ワイヤーは少し太めの 16AWG としました (18AWG でも良いと思います)。

以上、これだけでタイヤウォーマーの利用には十分でした。

後日、タイヤウォーマーを二つ接続して、1日使いましたが全く問題ありませんでした。