1/8 電動オフロードカーで使うモーター
最終更新日: 2024年10月8日
ここでは E-Buggy や E-Truggy といった、1/8 電動オフロードのレースで使うモーターについて、説明します。
センサー付き・ブラシレスモーター
レースで使うモーターは「センサー付きブラシレスモーター」 (Sensored Brushless Motor) というタイプのモーターを使います。 ESC とモーターの間は、下の図のように A, B, C と呼ばれる3本のワイヤーとセンサーワイヤーで接続します。
ESC にこのように接続するため、センサー付きブラシレスモーター用の ESC である必要があります。
後述しますが、センサー無し (センサーレス) のブラシレスモーターというのもあります。一般的に値段も安いです。しかし、モーターの回転のスムーズさにはかなりの差があります。ダテにセンサーが付いているわけではありません。 将来的にレースに参加するなら、なるべく「センサー付き」にしましょう。
ブラシレスモーターのセンサーワイヤー
上の図ではセンサーワイヤーも、単純な1本線のように書いていますが、実際には下の写真のように細い6本のワイヤーからできています。
センサーワイヤは JST ZHR-6 というタイプのコネクタに26(または28)AWGのワイヤーが6本接続されています。それぞれのワイヤの役割は、グラウンド、A、B、C相のそれぞれのホールセンサ出力、温度センサ、電源の計6本です。
センサーワイヤはモーターを購入すると付属していることが多いです。また、もちろん、単体でも購入可能です。
モーターのサイズ
E-Buggy で使うモーターのサイズは、典型的なモーターはモーターの外径 (フィンを含む) が 42mm、モーターの長さが 68mm か 69mm のモーターが E-Buggy 向けとされています。
E-Truggy 向けのモーターは、外径が同じく 42mm で、長さが少し長く 74mm から 77mm になります。
ホビーウィングのモーター、 4268 (主にバギー向け) と 4274 (主にトラギー向け) を並べると下の写真のようになります。
全米選手権 (ROAR) のルール上は E-Buggy と E-Truggy で使うモーターに区別はありません。E-Truggy 向けのモーターを E-Buggy に使っても良いですし、その逆も問題ありません。
モーターはパワーがあればあるほど良い、というわけではありませんので、評判の良い、ちょうど良いサイズのモーターを使うのが良いでしょう。
トラギーに、「バギー向け」と言われている短い方のモーターを乗せる場合はよくみられますが、バギーに「トラギー向け」の長いモーターを積むことは、普通ありません。
E-Buggy/E-Truggy 向けのモーターの回転数 (kV 値)
E-Buggy で一般的なブラシレスモーターの回転数は、68mm モーターで 1900kV から 2200kV の範囲です。
E-Buggy を始めるときには、まずは 1900kV などの低い回転数から始めるのが良いと思います。1900kV でも十分速く、プロドライバーでも使う場合があります。
E-Truggy の場合は、74mm モーターで 2000kV から 2250kV の範囲です。こちらもやはり、初めは回転数の低い方から始めるのが良いでしょう。
センサー付きブラシレスモーター以外のモーターは?
一般にR/Cカーで使われるモーターには、大きく分けると「ブラシ・モーター」「センサーなし・ブラシレス・モーター」「センサー付き・ブラシレス・モーター」の3種類あります。このうち、現在競技ラジコンと呼ばれるR/Cカーレースで使われているのは、「ブラシレス・モーター」です。
他のモーターは選択肢に入らないのでしょうか?
まず、ブラシモーターは使いません。これは初めから選択肢から外して良いでしょう。
RTR とかレディセットなどと呼ばれる、組み立て済みの E-Buggy に付属のブラシレスモーターは、センサー無しのブラシレスモーターである場合があります。
センサー無しのモーターでも、確かにレースに参加することはできます。センサー無しのブラシレスモーターの方が、値段が少し安い場合が多いです。
しかし、モーターの回転の滑らかさは、圧倒的にセンサー付きのモーターが上です。回転の滑らかさは、操縦のしやすさに直結しており、レースタイムも大幅に変わります。
はじめから、センサー付きのブラシレスモーターを使うことをお薦めします。