コーナー前のジャンプ方法
エキスパートの方のジャンプを見ていると、空中で車体をロールさせる場合を良く見かけます。
最近私が見てもっとも印象的だったのは、IFMAR 2011 Off Road 2WD/4WD ワールドチャンピオンのライアン・キャバリエリ選手が、 比較的小さなジャンプでもコマメに車体を捻って (ロールさせて) いたことです。
大ジャンプ (double-double を一度でクリアするなど) で車体をロールさせるは比較的良く見かけるのですが、 ライアン・キャバリエリ選手は小さなジャンプでもキチッと捻っていたのです。
どのようにしているのか、ビデオを撮って確認してみました。
ライアン・キャバリエリに学ぶジャンプ
次の動画は 2011年12月18日(日) にカリフォルニアはラミラダ市のウェストコースト R/C レースウェイで行われた KO PROPO Off-Road チャンピオンシップでのライアン・キャバリエリ選手とジャレッド・ティーボ選手のトップ争いの様子です。
このムービーの 0:11 頃からのジャンプを良く見てみましょう。下の "次へ" ボタンを押すとコマ送りになります。
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空中でコーナーの曲がり方向と逆にステアリングを一瞬切ることで、車体をロールさせていることがわかります。
切る位置としては、ジャンプの頂点から下りかけるところ。
ここでパッと一瞬ステアリングを切ることで、車体を捻り、次のコーナーへ備えています。
コーナー前のジャンプ手順
まとめると、コーナー前のジャンプの手順は次のように言えるでしょう。
- 真っ直ぐジャンプをする
- ジャンプの頂点から降りに向かうところで一瞬逆向きにステアリングを切る
- ランディングまでにはステアリングは真っ直ぐかややコーナーの旋回方向を向く程度まで戻す
ちなみにこの向きのロールを "正解" とすると、他のジャンプでは、時々逆方向に車体を捻ってしまっていることがわかりますね。
逆に捻ってしまう失敗の理由としてはやはり、次のコーナーの曲がり方向に空中にいる間からステアリングを切ってしまうことが挙げられるでしょう。
追記: 本記事を書いた後、この件について松崎隼人選手から、 「ロールだけではなくヨー軸方向への旋回を起こす目的のジャンプテクニックだ」と指摘されました。
確かに大ジャンプで確認すると、空中でステアリングをきることで、車体の向きが変わり、次のコースへ滑らかに進む様子がわかります。