世界戦について。思ったことを少し
10/10/2015
世界戦について、大会期間中に選手に変な影響があってはいけないと思ったので、あまり思ったことも言わないようにしてきました。 が、無事全日程終わったので、ぶっちゃけたいと思います
オフロードを目指す人は、悪い結果は気にしなくていい
レースが終わって、残念な結果になった人もいるかと思いますが、今回の結果は全く気にしなくて良いと思います。 そもそも、平坦人工芝障害物レースは新種のレースですです。オフロードレースではありません。
だから、オフロードレースの選手が出て、勝てたらすごいけど、勝てなくても全く問題無しです。
例えて言えば、ラグビーの選手がアメフトに出て、実績が残せたらそれはそれですごいけど、だからといってラグビーの選手としてダメだ、 ということにはならない、ということです。
全般的にアメリカ選手は撃沈していましたが、土路面で、もっと現代的なオフロードらしいビッグジャンプや起伏のあるコースなら結果は全く違っていたはずです。
今回世界戦に出ていたヨーロッパ選手も数人、今年のリーディーレースにも来ていましたけど、OCRC では走れていませんでした。 でも、だからと言って EOS や谷田部人工芝で速くないのか、というとそんなことはないわけです。
だから全く結果は気にしなくて良いと思います。
そもそもなぜ人工芝だったのか
人工芝での開催理由は、大会プログラムに記載がありましたので引用します。
これを読むと、人工芝採用の理由は、「最大の利点は『汚れない』」ことであり「大都市の商業地やショッピングモール内でのイベント開催も可能」となるため、 「R/C オフロードカーを知らない多くの人々にその楽しさや魅力を伝えることができ、ファンの増加につながる」から ということですね。
これは果たして、オフロードレースの最高峰たる世界戦を人工芝で開催する理由になるでしょうか?
これではまるで、メーカーの営業担当者が、新規顧客開拓のための営業用レースイベント開催の理由として言うことに過ぎないのではないでしょうか。
なぜなら、オフロードレースをやっている人には、「汚れない」ということは取り立てて大きな利点にはなりません。 普段から大半の人が土のコースでレースをしているので、汚れを落とすノウハウなどありますし、メンテナンス
今後はどうなる?
今回人工芝開催という前例を作ってしまったので、次回ヨーロッパ開催の時にはカーペットを許容せざるをえない状況になるでしょう。
そうなると今回以上にヨーロッパ選手には歯が立たないことになりそうです。 「オフロード」の世界戦は、土、人工芝、カーペット、という異種格闘技みたいになっていくのでしょうか。
あるいは、どこかで誰かが「方向が違っているのではないか。別カテゴリを作るべきなのではないか」と言うのでしょうか。どうなるんでしょうね。