「え?キース、ストックなの?それじゃ、おれは負けないぞ」 って言われたけど・・・
2013/07/20
前回のエントリーで、久しぶりにクラブレースに出た、と書いたのですが・・・
で、書くか書かないか、ちょっと迷ったことがあるのですが、やっぱり書くことにしました・・・
前回のポストで書いたように、先週の日曜日に、 久しぶりに OCRC のクラブレースに出てきました。
結果は Pro 2 (ショートコース)、ストック・バギーともに A メイン 4位・・・というのも書いたとおりです。・・・ま、Pro 2 の方は A メインしかなかったんですけど (笑)
それで問題はショートコース (SC) の方です。
SC のクラスは “Pro 2″ です。 “Pro2″ といったときは、モディファイドとストック混合クラスです。
ストックだけのとき、モディファイドだけのときは、それぞれ、Stock SC とか Mod SC と書かれます。
まぜこぜのときに、Pro 2 ということになってます。
ストックとモディファイドが混合で走るとなると、ストックが圧倒的に不利ではないか、と思われるかもしれませんが・・・ 案外、そうでもないんです。
ストック・レーシングが盛んなアメリカでも、なぜか SC だけは初級者でもモディファイドで走る人が少なくないのです。
こう言っては失礼かもしれないですが・・・
ま、個人ブログなのであまり遠慮して書きたいことも書かないのもなんなので・・・
・・・
ま、ハッキリ書いてしまうと・・・ヘタなひとがモディファイドで走っても実は全然速くないんです。
いくらモーターにパワーがあっても、それを活かす腕前がないとダメなんですね。
速いのを走らせているからと言って、早く上達するか、というと、別にそんなことないんです。
速いのに目が慣れたりすることはあると思いますけど、せいぜいそれ位です。
モディファイドで練習したから、グングン上手くなった!なんていうひとは皆無と言って良いと思います。一部の天才を除き、普通の人にはそんな芸当は無理です。
たぶん理屈としては、160キロのピッチングマシーンでいつも練習していたら、120キロは全部打てるようになるのか、というと、実はそうでもない、ということなんだと思います。
160キロの球でいつも三振ばかりしている人が、
「オレは160キロでやってるから三振してるんだ。120キロだったら、そりゃあ打てるさ (でも、遅くてつまんないから、やらないけど)」
と虚勢を張っているだけのようなものだと思います。
いつも速いのでやってて、失敗(=三振)ばかりしている。
そんな人が、スピードを落としたからと言って、バッチリ上手くやれるか、というと、そうでもないんです。160キロの速球の打席に立っているだけで、自分が上手いと思い込んでいるだけで、全然上手くなってないものなんです。
自分の実力にあった速度で練習する。
ちゃんとできるようになったら、少し速度を上げる。
それがちゃんとできるようになったら、少し速度を上げる。
・・・
とやって、初めて上達するんですね。
当たり前すぎるほど、当たり前だと思います。
モノには順序、ってものがあるんです。
小学生の子供に、中学生の授業を受けさせて、ハイ、義務教育終わり、ってわけにはいかないんです。
ちなみに、先週の Pro 2 でストックだったのは僕のほかは二人だけ。
一人は間違いなくストックで、もう一人は未確認ですが、ストックかも?という感じです。
レース前に僕のピットに来て、
「え?キース、ストックなの?それじゃ、おれは負けないぞ」
と言ってきた人がいたのですが・・・ 僕はその人には、全体のタイムも、ファストラップも負けなかったです。
モーターがパワフルならいいってものではないんですよね。
僕はショートコース (Pro2) のレースを始めてまだ間もない(三ヶ月弱) ですが、あまり上手くない人がモディファイドで走っていて、僕の車に突っ込んで来るたびに、「ちゃんと走れないんだから、ストックで練習したらいいのになぁ」 と思うのでした。