ダブル・シングルからの右コーナーのクリア

2013/05/12

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今日は、走り方について研究していることを書きたいと思います。どのポイントかというと、現在の OCRC のレイアウトのトリプルから右へ抜ける箇所(上の写真)です。

トリプルですが、実際は2ー1で飛ぶのでダブル・シングルです。特にそのシングル部分の飛び方によって、次の右側のクリア方法が大きく変わるのでラップタイムに大きく影響します。

このように右に入ってから、左に曲がって小さくジャンプして、U ターンで折り返します。

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問題はシングルを真っ直ぐ(ジャンプのリップと垂直に)飛んでしまうと膨らみすぎ、右側に急カーブとなってしまい、そこでスピードが落ちてしまいます。

かといって、シングルを舐めて小さく曲がるとラインは改善されてもスピードが落ちすぎです・・・

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ここがなかなか難しい。

僕が模範解答と思うのは、ストックナショナルの時のスティーブン・ハートソンのクリア方法です。

下の絵の通り、シングルをズバッと真っ直ぐ飛び越え、次のコーナーまで真っ直ぐ入る。その次は U ターンに備え、小ジャンプで左向きに飛び小さく U ターン・・・

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少し遠いですがビデオはこちら。3 周分ありますが、2 周目の飛び方が際立っています。

ハートソンも周囲に人がいるときは無理にシングルを大きく飛んでいないですね。

実際、シングルをあの方向に真っ直ぐ飛ぼうと思っても、かなりうまく走らないと真っ直ぐ飛び越えられないです。ジャンプの時コース右側に当たるか、飛距離が十分でなく、着地時点でコースの端に当たり転倒します。

ストックナショナルの時のエキスパート・バギー A3 メインのキャバラリでさえ、ここを無理に飛ぶことで引っ掛けてクラッシュし、順位を落としています。

あのレベルでさえ毎周安定して選べないようなラインを、僕が選ぶわけにはいきません。

では、どうするか。

そこでいろいろ試して、これでいこうと考えたのは、次の通り。

シングルを「 “小さく” 右に飛ぶ」ということです。

ハートソンのようにズバッと真っ直ぐ大きく飛ぶのは無理。シングルの外側から右端にぶつからないラインから、右に “大きく” 飛ぶのもかなり難しい。シングルを飛ばないで舐めた周は、やっぱりタイムは出ない。

中間の策として、小さく右に飛ぶ。ラインはこんな風です。

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向こうの左コーナーのインにいってないのは、次のジャンプ&Uターンがあるためです。ここについては別の機会に。

さて、方向性としては「シングルを小さく飛ぶ」ということでいいのですが、これも安定させるのはなかなか難しいです。

理想的には右向きに真っ直ぐジャンプして、そのまま次のコーナーまで向かえれば良いのですが、このラインが難しいのです。ダブルの部分で良い具合にコースに左端側のダウンサイドに降りれれば右向きにジャンプするのは難しくないでしょうが、ここに入るのがなかなか安定しない。動画を見てわかるように、ダブルに入る前には U ターンからの小さなステップダウンがあるからです。

そこで真っ直ぐジャンプするのではなく、シングルの上り坂で小さく曲がりながら小さくジャンプせざるを得ない場合が多いわけです。

しかし、右に曲がりながらジャンプすると車体が外に(進行方向の軸を考えて、それに対して反時計回りに)ロールしてしまいます。そのまま着地すると、左側の前後輪が先に着地することになりますが、この状態では着地と同時に前に出ることができなくなります。

小さく右にジャンプしつつ、着地は真っ直ぐ(両輪で)させようとすると、空中で姿勢を直さないといけません。

それをうまくやっている人がいたのでビデオに撮りました。(彼は MIP のスポンサード・ドライバー)

ジャンプはこの向き。タイヤは前輪はまだ右向きですね。このままジャンプすると、車体を上からみて、時計回りに回りながらのジャンプになるので、右に進むには有利です。

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空中ではこの向きに車体を「直して」います。右にステアリングを切ったままジャンプしたら、逆側にロールするはずですが、この向きにロールしているということは、左にステアリングを切り直して、姿勢を直しているのです。

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着地は真っ直ぐに。

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今、こうした動きを意識しつつ練習しています。

コースにこういう面白い箇所があると、勉強になるしいいですね

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